重文と複文

重文と複文というものをご存じですか?

 

国語の文のつくりの話です。

 

重文とは、

 

主述関係が成り立つ対等の資格を持った部分が2つ以上ある文のこと。

 

複文とは、

 

主語述語からなる文でさらにその構成部分に主語述語の関係が認められる文のこと。

 

いまいちよく分からないと思うので、例文を並べてみます。

 

重文

「お父さんは山へ芝刈りに、お母さんは川へ洗濯に行きました。」

 

複文

「お父さんはお母さんが仕事をする日にご飯を作る」

 

重文の場合は、

 

そちらも対等な力の文が並んでいて、

 

複文の場合は

 

「お母さんが仕事をする」という主語と述語は「日」にかかっていて、

 

本来の主語と述語は「お父さんはご飯を作る」になります。

 

で、何が言いたいかというと、

 

今の子たちはこの「複文」を理解できません。

 

ご飯を作るのは誰ですか?という質問に、

 

お父さんとお母さんと答えたりしますし、

 

「仕事をする」の主語は何ですか?と聞くと

 

お父さんと答える人もいます。

 

こうやって複文になり、

 

主節と従属節の区別がつかないから、

 

国語が分からないのです。

 

主節というのはその分の主になる主語と述語のこと。

 

従属節というのはその文で何かを修飾する文のこと。

 

それが理解できないわけです。

 

そしてそれが英語にも波及します。

 

だから英語の関係代名詞や分詞の単元を理解できないわけです。

 

さらに言うと、これを養うのが幼い時なわけです。

 

中学生から指導することはできますが、

 

本質的な理解というか、

 

感覚的な理解に届くためには少なくとも2年はかかります。

 

国語はそういう意味で幼い時から重要なわけです。

 

栄進研の国語はそういう部分から作り直します。

 

だからそれが英語にもつながるということです。

 

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