分数を難しいと感じる子が多い理由は
「抽象的なもの」だからです。
例えば、「1/3」と言っても、
具体的な分量はもとになる数次第で変わります。
もっと具体的に言うと、
3メートルの1/3は１メートルですし、
３０メートルの1/3は１０メートルです。
同じ「1/3」でも１メートルと１０メートルというように、
具体的な数字は変わります。
この抽象的なイメージが小学生や中学生が難しいと感じる理由です。
同じように、割合も抽象的なものです。
元になる数が変われば同じ30％でも具体的な数字が変わります。
数学になり、文字式が出てくると、
その全てが抽象的なものになります。
そこに「代入」することが、
抽象的なものを具体的にするということです。
具体的にするとイメージしやすくなり、
考えやすくなります。
要するに、この抽象的なものから具体的なものへの変換が
賢さの正体ということになります。
この抽象的なものがなぜ苦手になるかというと、
〇×□＝△のように、
左から右への計算しかほとんどやったことがないというのが
原因の一つです。
「196」という数字を見たときに、
パッと14の２乗と言えるかどうかとか、
25×4＝100という知識を使って、
1000が25×40だとすぐに変換できるかどうかとか、
もっと言うと、1025が25×41だと出せるどうか。
そういう知識の使い方を学んでいくと、
抽象的なものを理解できるようになっていきます。
これが実は地頭と言われるものでもあります。
地頭を良くしたいのであれば、
抽象と具体を行ったり来たりする速度を上げることです。
そういう訓練を栄進研の授業では進めていっているということです。
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