「何ができるようになれば点数が上がるのか」
この質問をすると、栄進研の生徒はまず間違いなく、
「基礎だ」というはず。
ずっとそう言ってきたというのもあるが、
塾自体がそういう仕組みだからだ。
草加市でも草加以外の場所でも、
基本的に個別指導というのは
教室長がいて、学生講師が教えるため、
その教室長と学生講師が密に連携を取っていかないと
こういった仕組みや、意識の統一はできない。
さらに言うと、長くても卒業したらやめて循環してしまう学生講師に
そのたびに教え、その水準までもっていくには骨が折れる。
だから栄進研は正社員のプロ講師しか授業できないようになっている。
で、先ほどの答えに戻るが、
何ができれば点数が上がるのか、
その答えは、「基礎を身に付けること」では実は足りない。
基礎を身に付けることは当たり前の事である。
しかし基礎の習得に一番時間がかかる上に、
基礎というものには終わりがない。
だから永遠と基礎と付き合っていかなければいけないということになる。
それも知らずに「基礎はできるので応用をやりたい」というのは的外れである。
しかも基礎を身に付けるだけでは足りない。
では、そのうえで何が必要なのか。
それが、
「基礎の使い方」
である。
基礎は身に付いてきている。
しかし点数が上がってこない。
そんなことは当たり前。
基礎のその問題しかできないのだから、
例えば数学でちょっとひねられるともう初対面になってしまう。
それは基礎の習得がまだ浅いこともあるが、
どんな時に、どのようにその基礎を使うのかを分かってない。
これが「考えない生徒」といわれる所以だ。
「その問題」はできる。
しかし「その問題」を転用できない。
その問題だけ覚えていて、
なぜその問題がそういう解き方なのか、
なぜその問題がそういう書き方をしなければいけないのかを見れていない。
よく赤いシートで隠して暗記している子はそれが多い。
答えられれば良いのではなくて、
なぜそうなるかを考えなければいけない。
その問題が「あっている」「間違っている」というのは見ればわかる。
それをなぜ間違ったのか、他の答えだとなぜいけなかったのかを考えなければならない。
よく見る見直しでの間違ったやり方は、
4択問題で正解しているときに、他の選択肢がなぜ間違いなのかを見ないことだ。
「ア、イ、ウ、エ、の中から正しいものを一つ選べ」という問題は
正解が一つであるが、不正解が3つあるともいえる。
ではその不正解がなぜ不正解だったのかを考えるべき。
それを模試の見直しの講座で話したが、
果たして何人が今でもやっていることやら。
見たところ多くて3人。
これがやれということをやっていないということになる。
成績を上げるために必要だからやれと言っている。
強制ではないが、やらなければ上がらない。
それを知ったうえでやらないというのは、
第一志望合格を捨てたということか？
栄進研が成績を上げるためにやりなさいということは
かなりめんどくさいことばかりなのは確かだ。
めんどくさいことから逃げていて何が第一志望合格か。
めんどくさいことこそちゃんとやれ。
面倒なことこそさぼるな。
手帳をさぼっている生徒が3人いる。
だから成績が上がらない。
面倒なことをやらないから絶対に成績が上がらない。
これから先も面倒なことからすべて逃げる。
そんなことで人生上手くいくのか。
社会に出てからの方が学校よりも何倍も面倒なのに。
何も知らないから平気で過ごせる。
何も知らないから笑っていられる。
何も知らないというのは幸せなことかもしれない。
自分が窮地に追い込まれていることも知らずに生きていけるのだから。
学校のテスト程度も点数取れないで社会に出ると
社会では通用しない。
テストよりも難しい難題がたくさんあり、
テストよりも明確な順位がはっきりでる。
世の中そんなに甘くない。
成績を上げるためには、
第一志望に合格するためには、
基礎の使いこなし方を身に付けること。
それにはめんどくさいことをやらなければいけないこと。
それから逃げていては
今後の人生もうまくいかないのを忘れないように。
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