集中力が続かない理由とは

前回は「読解力」について触れましたが、

 

今日は多くの生徒が悩んでいる 「集中力」 の話です。

 

自分は集中力に自信がある、

 

胸を張って言える人は全体の2割もいません。

 

つまり、ほとんどの生徒が何かしらの

 

「集中できない理由」を抱えているということです。

 

では、なぜ集中力が続かないのか。

 

特に中学生・高校生に多いと言われている代表的な理由は、

 

この3つです。

 

集中できない環境にいる

 

生活習慣が乱れている

 

親が口出ししすぎる

 

この3つを一つずつ見ていきます。

 

■①「集中できない環境」にいる

 

もっとも分かりやすい理由です。

 

多くの場合、原因は 家 にあります。

 

家には、

 

漫画

スマホ

テレビ

ゲーム

お菓子

ベッド

 

誘惑が無限にあります。

 

リビングで勉強したから集中できるというわけではありません。

 

むしろリビングにも誘惑は たくさんありますし、

 

保護者の方も“集中できる空間づくりの専門家”ではありません。

 

だから最初に必要なのは 環境の整理 です。

 

勉強部屋に漫画を置かない

 

スマホは物理的に触れられない場所へ

 

テレビ・ゲームは近くに置かない

 

結局、塾に来た方が集中できるのは、

 

ただ単に「誘惑を排除した環境」だからです。

 

■② 生活習慣が乱れている

 

これも非常にシンプルです。

 

集中力と言われると何か特別な能力に思いがちですが、

 

その前提にあるのは “正常な生活リズム” です。

 

夜更かし

 

お菓子ばかりの食生活

 

偏った栄養

 

噛まずに食べる習慣

 

これらはすべて集中力を削ります。

 

「うちの子は集中力がない」と悩む前に、

 

まず 寝る時間と食生活を整えること。

 

成長期の中高生が栄養不足・睡眠不足では、

 

どれだけ塾で学んでも集中力が持つはずがありません。

 

■③ 親が口出ししすぎる

 

これが実は一番厄介な原因です。

 

勉強しなさいと言われてやる気が出る子は、まずいません。

 

言えば言うほど逃げます。

 

追われれば逃げる、ただそれだけの現象です。

 

しかも親子は似ているので衝突しやすい。

 

似た部分同士がぶつかるから反発は当然です。

 

だからこそ、

 

家庭では 口出しを最小限にする ことが大事です。

 

言うべきことは、

 

家庭よりも「塾」など第三者に任せた方がスムーズにいきます。

 

外では体裁も働きますからね。

 

■ 集中力の基礎は“環境・生活・距離感”

 

ここまでをまとめると、

 

集中できる環境をつくる

 

生活リズムを整える

 

親子間で口出しを減らす

 

これが集中力を高める “基礎” です。

 

ただし、あくまでも基礎。

 

最後に必要なのは本人の“行動”です。

 

■ 集中力とやる気は同じ構造をしている

 

掃除と同じで、始める前はやる気が出ません。

 

しかし一度始めると最後までやってしまう。

 

集中力もまったく同じです。

 

本気で勉強を始めた瞬間から、

 

集中力は自然とついてきます。

 

集中できないのではなく、

 

本気で始めていないだけ。

 

本気で机に向かう時間が増えれば、

 

集中力は必ず伸びていきます。

 

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