国語の読解の授業をちゃんとするなら、
まずは文法の知識をしっかりと入れないと不可能です。
「ちゃんと」授業をするというのは、
国語の答えを導くための根拠の解説を理解するならと
言い換えておきます。
「しっかり」入れておくというのは、
品詞や主語述語、修飾の関係、対比、抽象と具体などなどを
質問されたら1秒以内に答えられるレベルのことです。
これらが出来るようになってやっと
国語の授業の解説を聞いた時に
その根拠を理解できるようになります。
ということは、
国語の文法を指導しないで読解をやったとしても
なんとなく分かったり、
なんとなくわからなかったりするだけで、
何も理解していないのと同じということになります。
主語と述語くらいは誰でもわかるでしょと思う人がいるかもしれませんが、
主語と述語ですら余裕で間違えます。
修飾と被修飾になると、その倍は間違えます。
それが文全体が別の単語を修飾するとかになると、
より一層間違いが増加します。
しかし、国語の問題文はこの「複文」が主となります。
「複文」が何かわからない時点で、
国語を根拠もって理解することは不可能です。
文法というのは、
普段使っている日本語を解説するためにあとからできたものです。
ということは、
文法を理解すると日本語を理解する事に繋がります。
文法はそれ自体がテストに出ることが少ないですが、
国語そのものを理解するために必要ということです。
それをわかっていない指導者が実はたくさんいます。
それこそが国語はセンスだという言葉に表れているわけです。
国語はセンスではなく根拠で理解できます。
そのための文法です。
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