これは学校で200位くらいの生徒が、
60位くらいに上がった生徒のお話です。
結構レアな生徒なので全員がこうなるとは思わないでください。
今から約2年前です。
まだできて半年くらいの栄進研に
一人の中学生が入塾しました。
その時の点数は5教科で250点くらいでした。
英単語テストで何度も落ちて修行みたいな単語練習をしている生徒でした。
1つの単語を50回くらい書かされていました。
それをやることにまったく意味はないと思うんですが、
それまでに何度もテストに落ちているにもかかわらず
勉強してこないことに対する懲罰なんでしょう。
塾に来てもとにかくそればかりやる生徒でした。
出さないと「１」がつくのでそれは仕方ないのですけども。
やっとのことでその苦行が終わり、
いよいよ勉強をスタートしていきます。
そこから彼の快進撃は始まります。
まず毎日来ることはもちろんですが、
こちらの指示を確実に守っていきます。
と言っても栄進研は手取り足取り指示を出すタイプの塾ではありません。
「こういうことをやるといいよ」
「こんな勉強を毎日するんだよ」というと
それを実行する生徒です。
栄進研はいつもやりなさいと言う言い方はしません。
「こういうことをやるとこんなことができるようになるよ」という感じで
しかも普段の会話の時にし始めます。
それをやるかどうかはその生徒次第です。
やれば伸びるし、
やらなければ伸びない。
それだけの話です。
おそらくその生徒は、
栄進研の中で最も聞いたことを実行に移すタイプの生徒かもしれません。
気づいたらやっている。
こっちは誰に話したかまでは覚えていなかったりもするので、
やっているのを見かけたときに、
「いつからこれやってるの？」と聞くときもあります。
すると決まって、
「この前聞いた時からやり始めてます」と返事が返ってきます。
そうしているうちに1回目のテストが来ました。
結果は50点くらいのアップ。
300点越えを果たしました。
ただ単に勉強をやってなかっただけで頭が元々良いんだという人もいますが、
そうではないんですよ。
彼の最大の武器は素直さです。
どう考えてもその1点です。
「この科目を得意科目にできるといいよね」
と言えば、
次のテストでしっかりと点数を上げてくる。
「ワークを3周はやるんだよ」と言えば、
ワークを5周したりする。
こういう素直さです。
伸びてない生徒はワークを3周はやれと言っても1周して満足していたりします。
それで上がるわけがないんです。
ただ、その代わり他の科目は結構やばい点数だったりもします。
でもいいんです。それで。
得意科目ができると勉強をしても良いかなと思えてくる。
そしてもっと得意に磨きがかかる。
そうやってまず3科目を得意に仕上げたわけです。
これをやるといいよと言われたものを
確実にこなして。
そうやってテストの回数を重ねていきます。
そして、250点くらいだった点数が、
300点になり、330点になり、340点なり、
上がったり下がったりを繰り返しながら、
中3の1学期のテストで400点まであと12点のところまで来ました。
受験まではあと200日くらいです。
その200日でどれだけまだ上げることができるか。
彼はこの夏休みも毎日午前中から教室に来ています。
ここ最近は誰よりも早く教室にきます。
そういうところなんです。
点数が伸びるかどうかっていうのは。
誰よりも勉強をして、
誰よりもやり方を取り入れて、
誰よりも小テストを合格して、
誰よりも素直であれば、
誰よりも伸びるということです。
それを体現してくれているわけです。
今彼を中心に小テストをなんとか合格しようとする生徒が増えてきています。
もともと数学60点もなかった生徒が
90点以上をとれるようになった元になっている小テストです。
これをやらないわけにはいかないでしょう。
この小テストをなめている高校生、中学生、
いつまでたっても数学が上昇しませんよ。
点数が伸びていない原因はほかでもなく自分にしかない。
伸ばしたいのであれば、
くそみたいなプライドを捨てて、
一から基礎を作り直すことだ。
やったほうが良いというものをやるべきだ。
そうじゃないと奇跡は起きない。
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