理不尽との付き合い方

前回の続きです。

 

世の中には「理不尽」なことがたくさんあります。

 

昔は「いいからやりなさい」「黙ってやりなさい」と言われたことがたくさんあります。

 

まさに理不尽です。

 

確かにそう言われてやったことはとても嫌でした。

 

だから今は理由を伝えるようにしていますが、

 

それが行き過ぎているというのも感じています。

 

理由は確かに必要なんですが、

 

そんなものは自分で見つけるべきことです。

 

特に受験勉強やら部活やら、

 

なぜ頑張らないといけないのかの理由をいちいち教えないといけないのはおかしいんです。

 

例えば受験勉強。

 

なぜ頑張るかなんていうものは、すべて自分の人生の為でしかない。

 

それを誰かに何とかしてもらおうと思っていること自体に違和感があります。

 

塾は何をするところかというと、

 

そういう自分の目標に向かって努力する生徒の「補助」をする場所です。

 

理由や目的ややる気を引き出す場所ではない。

 

受験勉強をしているとどうしてもメンタルが病んできたり、

 

なかなか伸びない成績に諦めかけたりするものです。

 

そういう時に塾があるんです。

 

わからないものを教える場所というのはもちろんなんですが、

 

「同じ目標に向かって一緒に走ってくれる人」という意味合いが強い場所です。

 

大学受験にもなると、

 

受験科目で使いもしない科目の課題などが学校から出るときもあります。

 

受験のために部活をやめるというと、辞めたところで出来るわけがないと言われることもあります。

 

学校で生活するということは、

 

それなりの理不尽の中で生きていくという事にもなります。

 

それらの理不尽との付き合い方が重要であり、

 

そういう理不尽を経験するということが大切です。

 

何でもかんでもうまくいくわけではないのが当たり前です。

 

うまくいくこともあれば失敗することもあるし、

 

ものすごく後悔することもあります。

 

そうやって成長するんです。

 

今の子育てはそういった成長の機会を根こそぎ刈り取っている印象があります。

 

嫌なことは無理させず、

 

出来ないことから遠ざけ、

 

理不尽が一切ないように守る。

 

何をしているんですか?

 

なぜ成長の機会を親が奪うんですか?

 

食べ物の好き嫌いが多いとか、

 

人との付き合い方が下手糞とか、

 

そういうことは、失敗をさせない、叱らない指導からきている。

 

良いものは褒め、悪いものは叱る。

 

これがあるべき姿です。

 

なんでも与えてもらえると思うな。

 

理由は自分で考えろ。

 

そうやって失敗や成功を経験して大人になってください。

 

大学は行かせてもらって当然ではないし、

 

高校も行かせてもらって当然ではない。

 

勘違いしてはいけない。

 

親もそれに見合った努力もしていないのに大学に行かせてはいけない。

 

甘すぎるんですよ。

 

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