失敗をさせたくない気持ちはわかります。
親として、我が子に順風満帆な人生を歩んでもらいたいと思いますし、
できることなら子供がなく姿は見たくないですから。
でも、
それじゃあダメなんですよ。
そういうところなんですよね。
心を鬼にしないといけないところは。
挫折の経験もない、
遠回りした経験もない、
そこから復活した経験もない、
遠回りから気づいたこともない、
そういう経験がないうすーい人間になってしまうんです。
厚みがないんですよね。
その人に。
例えばですが、
皆さんはどんな話に惹かれますか？
なんでも順風満帆にうまくやってきた人の話に惹かれますか？
それとも、
いろいろな失敗を経て、そこから立ち上がって成功に何とか漕ぎ着けた人の話に惹かれますか？
多くの場合は後者だと思うんです。
なぜか？って話ですよ。
その通ってきた人生に厚みがあるというか、
面白みがあるんですよね。
なかなか難しいですね。
我が子を面白い人間にしたいわけじゃないという人もいるでしょうから。
失敗や挫折や回り道というのは、
人を惹きつける何かを身に付けるということなんです。
僕も同じく親なので、
我が子にはなんでも上手くいってほしいと思ってはいます。
ただ、
そのために何かをすることはありません。
聞いてきたらアドバイスはしますが、
こちらからぐいぐいと押し付けることはしません。
自分で考えて、
自分で決めて、
自分で行動すべきだと思っているからです。
それで失敗したとしても、
若いうちの失敗は何とかなります。
現に、次女と長男は私立高校の確約も取っていません。
勉強のやり方もズレていたりしますし、
どうやったらよいかを聞かれれば答えましたが、
様子を見ていてこうやりなさいと言ったことはありません。
失敗して、そこで気づけるならそれでいいんですよね。
各家庭の子育ての方針なので、
あとはお好きになさればよいと思います。
そのくらい、失敗や挫折や遠回りというものを若いうちにやっておくべきと、
うちでは思っています。
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