皆さん、一言に「国語力」と言いますけど、
そもそも国語力とは何のことですか?
まずそれを明確に答えられるようにならないと、
ゴールのないマラソンをしているようなものです。
もし学校の先生に
「今からマラソンをしてもらいます。とりあえず走ってください」
と言われたらかなりげんなりするはずです。
「え?どこまで?」
「なんキロ走るの?」
「ゴールはどこ?」
ってなるでしょうからね。
国語の力を上げることを、
国語力という何とも聞こえの良いもので片づけちゃっているわけです。
ここで「国語力」という言葉の内容例を挙げていきます。
・文章を読んで内容を理解する力「読解力」
・自分の考えを文章にする力「文章力」「表現力」
・文章を読んで要約する力「要約力」
・他人と会話できる力「雑談力」
・自分の案を相手に納得してもらう力「説得力」
・相手の心情を読み取る力「洞察力」
ざっくりいうとこれらなどが「国語力」の一言でまとめられています。
では皆さんはこの中でどの力を上げたくて「国語力」を上げたいと言っているのでしょうか。
テストの点数に結び付く力は、
「読解力」「表現力」「文章力」「要約力」
この4つになると思います。
社会に出てから使うものは全てです。
これらの力を上げることには時間がかかります。
定期テストの点数を上げることにはそこまで時間はかかりません。
「国語」という科目を考えたときに、ここが一番難しいわけです。
定期テストには学校の授業でやった文章しか出ない。
一部の私立や変わった先生が作るテストは、
初見の文章を出してくれるのですぐに点数を上げることは難しいのですが、
一般的な定期テストはすべて学校の授業でやった文章です。
ということはノートやワークを暗記してしまえば点数は取れます。
「点数は」取れるんです。
しかし、「国語力」はあまりつきません。
全くつかないことはないですが、
あまりつきません。
そうなってくると、
受験のように初見の文章に強さを発揮できなくなります。
だから本当に必要な力というものが身に付きません。
そして多くの生徒は国語を後回しにします。
なぜか英語・数学・理科を優先したがります。
それも国語力というあいまいなものを上げようとするからです。
どうやったら国語力が上がるのかが分からないので、
数学や理科や英語など明確に答えがあるものをやりたがります。
そもそもそれが間違いであることにも気づかずに。
何をおいてもまずは国語です。
全ての科目の解説が日本語で書かれている以上、
まずは国語を何とかしないと自立して勉強するようにはなりません。
なりませんというか、なれません。
本来、問題を解いて、自分で厳しく採点をして、解説を読み込んで、疑問点を見つけて、
そのうえで個別指導を受けたり、質問に来たりするべきです。
それが最も成績が上がる方法です。
ただそれをやるためには、
採点を正確にできるようになる読解力と、
解説をちゃんと読むことができる要約力が必要になります。
そもそも採点をちゃんとやって間違えた問題を直すこともままならない状態なので解答を回収していますが、
本来は自分で持っていて勉強すべきなんです。
多くの中学生は採点がまず甘い。
間違えたところしか直さない。
解説は答えを見るためだけのもの。
そういう認識の人が多いわけです。
だから国語をできるようにして自分で解説を読めるようにすべきなんです。
そうなれるようにするためにも「国語力」は必須ということです。
だからまず国語力を上げたければ、
上に書いた力の何が足りていないのかを明確にして、
その足りていないものを毎日やるべきです。
「毎日」です。
国語に関しては毎日やらないと話になりません。
全ての「力」を上げるためにやるべきことは違います。
その上げたい力のための勉強をすべきです。
国語に限らず、成績を上げたければまずちゃんと自己分析することです。
分析して何が必要かを知り、
その必要なものを埋めていく。
だから成績が上がるんですから。
国語を軽く見てはいけないんですよ。
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/
プログラミング教育スタート!
草加市初の「コードアドベンチャー」
新しいコースが誕生しました!
LINEアカウントはこちら
ホームページのお問い合わせはこちら