学習塾が言うのもおかしな話なんですが、
勉強ばかりやっていても良くないんです。
運動もしなければいけないし、
遊びもしなければいけません。
運動の必要性は何度かお話したことがあるので詳しくは書きませんが、
簡潔に言うと右脳と左脳の両方を鍛えるためです。
脳は血液循環で活性化されるので、
両方の脳を鍛えることで
その循環がスムーズにいきます。
勉強とはまた違う発想もできるようになります。
だから運動は重要なんです。
で、今回は遊ぶことも必要という話です。
ゲームも含めてです。
遊ぶというのは誰もが楽しく行うものです。
その楽しい時間をより楽しいものにしようとしたときに、
自由な発想で、しかも勉強の時よりもいろいろな角度で物事を考えたりするものです。
同じような年代の方は思い出してほしいのですが、
あ、40代くらいです。
例えば、野球を公園でやるにしても
何かしら道具が足りないこともあるじゃないですか。
その時に何かを代用してやったりしませんでしたか？
また、公園に集まる年齢層も違ったので
小さい子でも遊べるようにルールを決めたりしませんでしたか？
そこには人に対する思いやりとかもありましたし、
その相手の目線で考えるということもしていましたよね。
強制的にではなく、自発的に。
自分がやらなくても、
公園に集まる子供たちの中には
リーダーみたいなのがいて、
その子を中心に色々決めたりしていましたよね。
その自由な発想が、柔軟な頭を作っているわけです。
今の子たちはそれがない。
いろいろなものがあふれていて、
全てに勝手に調節される難易度があり、
それに従うだけでそれなりに楽しめる。
それがゲームですね。
ソーシャルゲームなんて最たるものです。
しかもあれはほとんど一人でやるものであって、
人と関わることはあまりない。
関わるとしても見たこともない人だったりする。
その何も考えないで楽しめることが危険なんですよね。
確かにゲームも頭を使います。
ただ、視点が一方方向なんです。
自分さえよければいいわけですよ。
ファミコンの時代とは違って、
友達同士で友達の家に集まって楽しむものではなく、
オンラインでつながるのが当たり前です。
友達の家に行けば兄弟がいて、
その兄弟も含めて遊んだりしますが、
それもあまりなくなってきています。
だから何が言いたいかというと、
昔は遊びの中から学ぶことも多かったことが、
今は何も学べなくなりつつあるということです。
友達の家に遊びに行けば、
よその家で過ごすというマナーを知り、
他人の家を訪問するときのマナーも知り、
そこの家と自分の家は違うという当たり前のことも知り、
そこの環境に入ればそこの環境に順応するという対応力も身につく。
兄弟がいればその下の子や上の子たちとのかかわり方も知り、
相手の視線で物事を見て、
時にはその上の兄弟に怒られることもあるかもしれない。
そうやっていろいろな社会というものを覚えてきたんです。
それが今の子にはない。
遊びの中から柔軟な思考を得にくい環境になってきているわけです。
与えられたものを黙々とできる子はいますが、
自分で考え、自分で行動し、自分で改善して突き進むタイプの子は
本当に見なくなりました。
0ではないですが、
たまに現れる神童みたいなものです。
だからそれができるようにしていかないといけない。
自発的に物事を考えられるようにしていかないといけない。
これにはとても時間がかかります。
そして気づきにくいんです。
テストの点数は取ってくるので。
基礎は取れているが、思考力を試される問題が苦手という子は
この典型です。
さらになぞなぞが苦手です。
本当の意味での学力を手に入れようとするのであれば、
自発的にしかも継続できないと無理です。
だからこそ栄進研ではその1点に力を注いでいるわけです。
そしてもちろんこれからもそうします。
はりぼての点数だけ出しても仕方がないですから。
そんなものでは大学受験は勝ち抜けません。
絶対に。
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