以前紹介した
「ダニングクルーガー効果の曲線」
知らないからうぬぼれる
まさにこれの言っている通りで、
経験が浅い人や、
それほど努力していない人に限って
自信に満ち溢れている。
よく保護者向けに
勉強に関して口出ししないように話すが、
それは親であるための感情が入ることと、
やはり塾と比べるとそればかりを考えているわけではないので
プロではないからというのもある。
それを聞いて、
自分でもできると思ってしまう人はまさにこれに該当してしまう。
知らないから何とかできると思うし、
知識が浅いから自分が正しいと思える。
それが正解であれば、今頃我が子は学年1位であって当然だが、
そこは1位になれないことを正当化する。
そんなに誰でも人の成績を上げることができるのであれば、
学校一本で十分な世の中になる。
そもそも学校の指導自体が問題だとは思う。
あれだけ毎日授業をやって、
あれだけたくさんの宿題を出して、
それでも点数が取れない子がたくさんいる。
全員が400点取れてもおかしくないのに。
塾があれだけたくさんの時間を頂けて、
しかも文部科学省のお墨付きの教科書をもらえ、
学校専門のワークももらえたら
もっと成績上げられるのに。
とはいえ、自分の信念を貫けない、
何ともできないのも学校という場所なので、
少し同情はする。。。
話は少しそれたが、
生徒自身がこのダニングクルーガーに一番合致してしまう。
勉強をやらない子ほどに変な自信を持つし、
基準が低いからこそ身の丈に合わない自信を持つ。
勉強だけではなく、スポーツも芸術も同じである。
もっとうまい人を知らないからプロになれると思うし、
世界中の天才を知らないから芸術家になれると思える。
要するに、経験や知識が浅い人ほどに
自信家が多いということになる。
「少しの知恵を得て自信に満ち溢れている」お馬鹿さんに成り下がる。
成績が低い生徒の典型的な特徴である。
勉強しない。
やればできる。
基礎はできる。
基準が低い。
自分のやり方がある。
なのに自信だけはある。
塾に入って、勉強をし始めると最初は点数が上がる。
そこで勉強をし続けることができるのか、
それとも辞めてしまうのかでまた分かれる。
そして勉強をし続けた生徒は気づく。
「このままでは不安」だと。
実はこれに合わせて点数も下がったりする。
今まで気づかなかった膨大な量に気付くからだ。
そしてさらに不安が募る。
やらなければいけないことの多さ、
覚えてない自分のふがいなさ、
これから先に待っている新し勉強の難しさ、
そういうのに気づくからこそ
今までにない不安に襲われる。
でもそれでいい。
不安に思ってからがスタート。
不安だから基準も上がる。
不安だからより勉強をする。
不安だからもっと知ろうとする。
ここでも大事なことが一つ。
「妥協」
である。
妥協するかどうか。
例えば400点取って来いと言われて、
「380点取れればいいか」と思うのか、
「420点取らなければいけない」と思うのか。
420点取らなければと思う人は400点超えてくる。
380点でいいやと思う人は絶対に超えない。
400点行かなくても仕方ないと思うから、
380点になる。
380点という点数は悪くはないから安心してしまう。
そこの殻を破らなければいつまでたっても400点は越えられない。
その「不安」や「妥協」を乗り越えて勉強し続けた人だけが
本当の意味での「自信」を持ち始める。
ここまで来れたらもう高校に行っても大丈夫。
あとは自走できる。
勉強をして、知識を増やしたからこそ、
不安もやってくる。
その不安を乗り越えた先に、
本当の学力のアップが待っている。
多くの人がその不安の時にやめてしまう。
不安が襲ってきたときに、
知識が増えたと喜んでもらいたい。
「馬鹿の山」を人よりも早く超えたのだから。
本当の勝負はそこから。
不安の中勉強をし続けるのは正直大変だろう。
でもその先にしかゴールはない。
だから「根性」が必要なのだ。
学力でもスポーツでも、
ちゃんと勉強して知識を身に付け、
経験をし、本当の自分の力を分析できるようにすること。
それが土台となり、本物の実力が身に付いていく。
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