最近の塾では
「先取をする奴が入試を制する」
みたいなことをよく言われるらしいです。
確かに先取りして予習をベースに進めていけば入試は上手くいくでしょう。
しかし、
それでは言葉が足りません。
予習だけしていてもうまくいかないからです。
まだ基礎知識も浅い生徒が予習ばかり進めたとしても当然うまくいきません。
かといって、定期テストで400点以上取っている生徒が予習ばかりやったとしてもうまくいきません。
原因は「予習だけ」だからです。
根本的に学力を上げようと考えたときには
必ず土台から作るべきです。
勉強の土台というのは基礎です。
とにかく頑丈で大きな基礎を作ること。
そのために基礎の中で何ができていないのかを見つけなければいけない。
まずやるべきことは自分ができていないことを把握することです。
そしてそれを受け入れること。
「下手糞の上級者への道のりは己が下手さを知りて一歩目」
まさにこの通りです。
いくら定期テストで400点を取っていても、
その他の100点の部分に穴があるのは明白です。
450点取っていても残り50点に穴があります。
その穴は意外と基礎の部分にあることがほとんどです。
400点以上あると基礎は出来ていると思いますよね?
それが大きな落とし穴です。
450点だったら今度こそ基礎ができていると思いますよね?
それも大きな勘違いです。
たとえ480点でも基礎の部分で抜けがないかは確認します。
なぜならその先に大きな穴になる可能性を含んでいるからです。
出来ているかできていないかのテストをちゃんと実施して、
それでできていない部分があった時にはその学年まで戻らないと。
戻るということは「復習」をしろということです。
そうです。
大事なことは復習を先にやることです。
何が出来ていないかを全て把握している生徒を見たことがありません。
それは高校生も含みです。
出来ていない部分は必ずあります。
だから500点ではないわけです。
応用で点数を落としたと思っているかもしれませんが、
応用問題でもまず初めにやることは基礎です。
基礎的な部分を見つけてそれを解いていく中で応用の正解にたどり着くわけです。
発想が身に付かないという人もいますが、
それこそが基礎が足りていない証拠です。
全ての問題は基礎知識からできています。
その基礎の復習を必ずすること。
復習をして基礎の力を上げて、土台を強靭なものにしてから予習に入る。
だからこそ予習に意味が出てきます。
だからこそ予習をしたら成績が上がります。
全ては復習の上に立っています。
どんなに点数が良くてもしっかりと基礎の部分からできていないところを探すべきです。
基礎のテストで100点取れたなら、
そこでやっとその先に進むということです。
予習か復習かどちらをやるべきかという判断ではなく、
復習をし土台を作ってから予習をすべきということです。
勉強には順序があります。
その順序を無視して応用ばかりやったとしてもうまくいきません。
そしてそれに気づいた時にはもう遅いわけです。
基礎の大切さを忘れてはいけません。
調子に乗ってはいけません。
450点だろうと、480点だろうと、
基礎はできるから応用を進めたいと言う前に、
必ず基礎のチェックです。
だからこそ、3か月後、6か月後の点数が上がるんですよ。
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/
全国の敏腕塾長が集まり本を出版します!
本では語りつくせなかったことや、本の内容をもっと知りたいなどの質問を受け付ける
オープンチャット「全国敏腕塾長に質問!」も用意しております。