求められるものと現実

塾に行くと考え始めるのは

 

成績が下がってからでは遅いという話は

 

以前にもしました。

 

実際に成績が下がった時点で、

 

もっと前の部分に穴があるので

 

下がってしまったら

 

もう学年を戻らなければいけない証拠ということです。

 

そこの穴をふさがなければ永遠に点数が上がらないからです。

 

イメージはバケツの底に穴が開いている状態で、

 

上から水を入れていくようなものです。

 

水がたまるわけがありません。

 

それで何が言いたいかというと、

 

点数を上げる即効性の効くものはないということです。

 

 

 

 

説明が少し足りないので詳しくしていきます。

 

正直言って次のテストだけを良くしようと思えばできます。

 

定期テストは範囲が決まっているので、

 

数学以外に絞って暗記させてしまえば点数自体は上がります。

 

しかも無理やりやらせればなお結果は出ます。

 

椅子に縛り付けて常に音読させてマンツーマンで

 

少しでもさぼったら警策でたたきでもすればやると思います。

 

しかも付きっ切りで。

 

月謝は30万円とかになると思いますけど、

 

出来ないことではないです。

 

講師一人がその子専属になるので、

 

そのくらい取らないと赤字です。

 

個別指導塾は講師20人くらいで生徒は150人以上は回せます。

 

それで月謝3万円くらいです。

 

しかもバイトでです。

 

全て正社員でと考えれば、月謝は10万超えるでしょうね。

 

それが現実です。

 

 

 

 

 

ではこうやっていって入試で点数が取れるのかという話です。

 

それは何もしないよりは取れますが、

 

得策ではありません。

 

やはり今までに作ってきた穴を埋めて、

 

ちゃんとバケツに水がたまる状態にしなければいけないんです。

 

その穴がどこにあるのか、

 

どうすればその穴を埋めることができるのか、

 

どのくらい補修すれば穴が埋まるのかなどを考えていかなければいけません。

 

それが一般的な保護者の意識との差が一番生まれる部分です。

 

 

 

気持ちはわかるんですが、

 

塾に入ったらすぐに成績の変化を感じたいわけじゃないですか。

 

塾に通い始めたんだから点数上がるでしょ!って思う人は多い印象です。

 

しかしそれが違うんです。

 

塾に入ったらまずどこに穴があるかを探すんです。

 

実際に問題を解かせてみて探したり、

 

色々な会話の中から弱点を探したり、

 

テストを受けて結果を見ながら探したりして、

 

弱点がこれだ!となるまでに早くても3か月はかかります。

 

分かりにくい子もいるので半年以上かかる子もいます。

 

そうやってまずは弱点を探すわけです。

 

となるとその半年の間にテストはやってきます。

 

半年間そのテストのためだけに時間を費やして、

 

先ほどのようにつきっきりで無理やり暗記させれば点数は取れるでしょう。

 

しかしそれをやると、本質的な学力が上がらない。

 

目先のテストの点数だけを見てしまうと、

 

本物の力が付きにくくなってしまう。

 

まずは穴をふさぎ、

 

基礎的な力を身に付け、

 

得意分野を作り、

 

安定してきたら苦手分野を上げていく。

 

 

 

 

これこそが本来の勉強の筋。

 

しかしこ多くの場合、これを待てない。

 

何なら勉強のやり方を根本から変えないといけない生徒もいるので、

 

最初は点数が下がることさえも可能性としてはある。

 

目先の事だけ考えれば、目の前のテストの点数なんだろうが、

 

大事なことは目先の点数ではなくて、

 

高校入試でもなくて、

 

集大成の大学入試なわけです。

 

ひとまず高校入試で点を取るっていうのはわかります。

 

どこの高校に行くかも当然大事でしょうし。

 

その高校にはその偏差地帯の生徒しかいないわけですから、

 

偏差値45になるように今までしてきた生徒の中に入るのか、

 

偏差値65になるように今までしてきた生徒の中に入るのかは

 

大きな違いがあります。

 

出来る限り偏差値の高い高校に行った方が良いとは思います。

 

ただ、そこがゴールではないんです。

 

 

 

 

もっとその3年先までを見据えて勉強しないと。

 

例えば今英語が苦手でもいいんです。

 

中3だとしたらあと4年で英語の点数を取れるようにしていけばいいんですから。

 

高校入試までは英語が苦手でも他の科目で取ればなんとかなります。

 

もちろん英語が30点ではいけませんが、

 

しっかりと基礎を埋めていけば30点を取ることはありません。

 

他が90点ならいいんです。

 

だから栄進研の生徒にはまず1科目90点以上にしろといいます。

 

それが出来たらそれを落とさずにもう1科目90点を目指す。

 

それを3科目作ることが高校入試までにやるべきことです。

 

 

 

 

だから入塾してすぐに点数が上がるということを期待するのではなく、

 

まずは自分ができていないものが何かを正確に知り、

 

しっかりと今まで足りなかった基礎を徹底的に身に付けて、

 

1つずつ得意科目を作っていき、

 

その得意科目の範囲を広げていく。

 

そうすれば成績は上がります。

 

時間はかかります。

 

保護者の皆さんもご存じなはずです。

 

自分がそんなに簡単に成績上がった経験があるのかを思い出してみれば。

 

勉強やっても上がらないと思ったこともあるでしょう。

 

でもそれが勉強なんです。

 

やっても上がらない時もあるし、

 

頑張っても必ず結果が出るとも言えない。

 

でも諦めないで継続した生徒は結果が出るんです。

 

 

 

 

塾は入塾してからすぐにテストで結果を出そうとしていない場合がほとんどです。

 

まずやらせてみて結果を見てしっかり話す場合が多い。

 

そうじゃないと生徒に

 

「やってみなければわからない」といわれますし。

 

まぁ、こっちはやらなくてもわかるんですけど、

 

そのやり方では結果は見えてますし、って思いますけど、

 

それでも実際にやってみて、

 

その現実を見て話した方が説得力ありますから。

 

すぐに結果を出させたいという気持ちはわかりますが、

 

目先のことではなく、もっと先のことを見据えて進めていきましょう。

 

勉強の8割は弱点探しといわれています。

 

そして誰に聞いても基礎が大事だと言います。

 

この2点は外せないんです。

 

 

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