経験値

ゲームをやる人は分かると思いますが、

 

いきなり最後のボスに戦いを挑むようなことはしないですよね。

 

レベル1なのに、ラスボスと戦ったらどうなるか。

 

まず間違いなく負けます。

 

ゲームだとゲームオーバーです。

 

例えば今回めちゃくちゃ売れた「スプラトゥーン3」で考えても、

 

今回から始めた人がいきなり「Sランク」に参加したら、

 

何もできずに足を引っ張りまくることになります。

 

 

ドラクエで考えても、

 

ラスボスどころか、中盤に出てくる雑魚キャラに瞬殺されますし、

 

ファイナルファンタジーで考えても、

 

同じく序盤のちょっと強い敵に瞬殺されます。

 

 

どのゲームにしても経験値をためないと勝つことは不可能です。

 

スプラのようなゲームでも、

 

自分で練習してそのゲームでの経験を積まないと役立たずです。

 

 

これは何もゲームだけの話ではありません。

 

部活でもそうだし、

 

社会人になってからの仕事でもそうですし、

 

当然勉強でも同じです。

 

 

例えばサッカーで考えても、

 

まったくサッカーをやったことがない11人を集めたチームと、

 

小学生からバリバリにサッカーをやってきた11人を集めたチームなら、

 

やるまでもなく結果は見えています。

 

 

仕事でも、

 

まったくの未経験の人が、その仕事の分野で活躍できるかというと、

 

それは不可能です。

 

例えばトラックに乗ったことがない人が、

 

4tトラックでもいいので運転するとほぼ事故ります。

 

農作業をやったことがない人に野菜を育てさせると

 

おいしい野菜はできません。

 

漁師をやったことがない人を船に乗せると、

 

おそらく多くの人が立っていられません。

 

というように、

 

仕事で見ても経験がなければなかなか厳しいわけです。

 

たまに仕事で未経験の分野で力を発揮する人がいるのは、

 

人生経験があるからです。

 

人生の中で経験したことを仕事に転用できる人は

 

未経験でも機転を利かすことができたりします。

 

それは勉強で言うと地頭が良いと言われる人たちです。

 

 

 

実はこれはスポーツでも起きたりします。

 

運動能力の話もありますが、

 

今までの経験上の理屈を考えて、

 

体の動かし方を突き詰めればできないこともありません。

 

ただ、これには技術が伴わないので、

 

なかなかそういうことが起きないというのはあります。

 

見たものを自分の体で表現できる人がたまにいますから、

 

そういう人は経験がなくてもできたりはします。

 

それでもバリバリの経験者には勝てません。

 

 

では、勉強はどうなのか。

 

テストでの点数の差は、

 

今までの勉強の量の差とほぼイコールです。

 

小学生の時から毎日30分勉強してきたA君と、

 

小学校の時にまったく勉強してこなかったB君では

 

当然経験値の量が違うので、

 

A君の方が点数が高くなります。

 

具体的に話すと、

 

毎日30分勉強した場合、

 

1か月30日とすると、1年で10,800分勉強することになります。

 

時間にすると180時間です。

 

それが6年間続くと、1080時間になります。

 

小学生の6年間で1080時間の差がすでについているわけです。

 

毎日30分でこの差です。

 

小学4年生から毎日1時間やったとします。

 

すると小1~小3までで540時間。

 

小4~小6までで1080時間。

 

合計1620時間の差が付きます。

 

 

これが中学校に行くとさらに広がります。

 

中1から毎日2時間勉強した場合、中1だけで720時間。

 

中2で毎日3時間やれば、中2だけで1080時間。

 

その間「部活が忙しい」「クラブチームが忙しい」と言っちゃう人は

 

勉強をそもそもやらないわけですから、

 

そこで差が開くのは当然です。

 

ここまで見てみると、

 

まったくやらなかったと仮定したとしても3420時間の差になります。

 

これを部活が終わってから埋めようとしているわけです。

 

できると思いますか?

 

今回は分かりやすいように時間で表しています。

 

本来は時間で区切るべきものではありません。

 

問題数で区切るべきですし、

 

もう一つ大事なのは、

 

受け身でやらせないことです。

 

何でもこれをやりなさいと目の前に出してしまうと、

 

それこそ「地頭」の良くない子に育ちます。

 

そこが難しいわけです。

 

最も有効なことが「経験」です。

 

なんでもいいんです。

 

昆虫採集でもいいし、川遊びでもいいし、

 

そういうことを危ないとしてやらせないで行くと、

 

本当に自分で何も考えない子になります。

 

正直言って、少しくらいいたずらする子の方が賢い。。。

 

間違ってもらっては困るので、一言言っておきますが、

 

いたずらさせてくださいとは言っていません。

 

 

 

3歳ころの時に水たまりでバシャバシャとやってみたり、

 

小学生の時に寄り道してみたり、

 

トンボを捕まえて観察してみたり、

 

友達同士で秘密基地を作ってみたり、

 

夏休みの自由研究で本当に興味のあることをやってみたり、

 

 

 

そういう経験です。

 

そういう経験が必要なんです。

 

合宿の時に山の中を歩いてみたり、

 

草加を古地図を使って散策してみたり、

 

そういうのも経験です。

 

こういう経験があるかないかで雲泥の差が生まれます。

 

理科の勉強の話をしても経験がなさ過ぎてイメージできない子が多すぎます。

 

社会の話をしても同じくイメージできなさすぎます。

 

それでは点数も上がりません。

 

やらせてもらってなさすぎなんです。

 

転ばぬ先の杖ばかり!

 

転ばせてください。

 

失敗させてください。

 

そこからたくさんのことを学びます。

 

何よりも経験値をたくさん稼がないと。

 

そうやって大人になるまでにたくさんの経験をした人が、

 

学校の点数が良くなくても社会に出てからうまくいっている人です。

 

そこに学校の点数が良いというのがついていたら、

 

もっと良い人生だったんでしょうけどね。

 

と、自分の人生を振り返って思います。

 

だから勉強した方がいいです。

 

世の中あまりこれだ!という答えはありませんが、

 

勉強した方が良いというのは明確な答えであると思います。

 

自分の人生を自分の力だけで変えられる可能性があるのは

 

勉強だけですから。

 

 

 

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