「問題をちゃんと読め」
そういわれる生徒はたくさんいると思います。
特に栄進研ではたくさん言います。
しかしその「問題をちゃんと読め」という同じ文でも
その生徒によって伝えたい意味が違う場合もあります。
最終的に「問題をちゃんと読め」と言っているだけなので、
その言葉の前にはいろいろなアドバイスがあります。
そこを含みで理解してほしい。
では「問題をちゃんと読め」と言われる生徒にはどんな種類があるのか。
１，単純に問題を見ていない
２，問題文を理解していない。
３，問題の意図をくみ取れていない。
多くはこれらのどれかに当てはまります。
一喝されるのは、もちろん1番です。
「単純に問題を見ていない」
単純に問題文を読んでいないで間違えた場合、
もちろん質問に来ようとも教えません。
なぜなら問題文に書いてあることを質問してくるから。
読めとしか言えないし。
そんなのあるわけないじゃん！って思うかもしれませんが、
めちゃくちゃあります。
数学の問題で「ｙ」は何？と聞いても
答えられない生徒がいたりします。
問題文に「〇〇をｙとする」と書いてあるのに
わかりませんと平気な顔で言ったりします。
それは教えて差し上げないといけませんかね？
ここに書いているよって。
幼稚園児じゃないのでそんなことしません。
それこそ「ちゃんと読め」で終わりです。
同じく、記号で答えなさいとか、
ひらがなで書きなさいとか、
誤っているものを選べとか、
そういう条件を読んでいない場合も多々あります。
それは論外だとして、
次に２番についてです。
「問題文を理解していない」
「〇〇の理由は何か」と問われている場合、
記述の文末は「～から」になります。
そういうことを書けないだとか、
問題文を読んで何を答えていいかわからないときに
これが当てはまります。
社会と理科と国語に多い傾向があります。
例えば戦時中に集団疎開した理由は何か？と問われた場合、
「戦争が激しくなったから」
と書く生徒が多いわけです。
しかし、疎開をした理由なので、
「空襲を避けるため」というのが正解です。
戦争が激しくなったからというのは「原因」であり、
空襲を避けるためというのは「理由」です。
ここでの問題は集団疎開をした「理由」ですから、
「空襲を避けるため」というのが模範解答になります。
そういう問題文を理解しろというという意味で
「問題文をちゃんと読め」と言うときもあります。
最後に３つ目。
「問題の意図をくみ取れていない」
これについては上級者へしか言いません。
問題を出題するときには
もちろん何を答えてほしいのかを考えて問題を作成します。
だから問題には隠れた誘導があるんです。
その意図をくみ取ってほしい。
英語の４択問題などは特にそれが出ます。
例えば、
Everyone ( ) many problems.
１,have 2,has 3,had 4,having
こういう問題があるとします。
選択肢を見ただけで、
「have」の形を問われる問題だとすぐにわかるわけです。
簡単な問題ではありますが、
こういう部分に出題者の意図が隠れているわけです。
わかる人が見ればこの問題は１秒で答えられます。
初見で見たとしても、
「have 」の形を問われている、
時制と主語をチェックしただけで答えはわかります。
ちなみに「has」が答えです。
英語以外の科目も当然出題者の意図があります。
その意図を読み取ることで飛躍的に正答率は上がります。
だからこそ
「問題をちゃんと読め」というわけです。
問題をちゃんと読むことは非常に重要です。
そもそも問題を読まないことにはスタートしませんから。
そのスタートで全く違う方向へ進んでしまいかねないのが
問題をちゃんと読むかどうかで決まります。
しっかりと問題を読んでください。
そのためには最低限の国語力が必要です。
だからこそ国語を鍛え上げるわけです。
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