大人が勝手に難しいと決めつけて
教えないとか、使わせないといったことを
してはいけないと思っています。
例えば、
小学生に「品詞」が難しいから別の言葉で教えるとか、
習っていない漢字はたとえ自分の名前でも書かせないとか、
中学生だから高校の内容はやらなくていいとか、
そういうものはその子の好奇心を根こそぎ取り去ることにつながります。
多くの人の名前は漢字で出来ています。
その名前は皆さんの親がいろいろな思いを込めて付けた漢字です。
小学生の時に自分の名前がどうやって決まったか聞いてくる宿題が出されます。
その時に少なからず自分の名前に興味を持つはずです。
せっかく興味を持ち始めたときに、
「まだ習った漢字ではないからひらがなで書きましょう」
と、言われるわけです。
ん?ってなりますよね。
例えば、「一戸栄作」でかんがえたとして、
「一」は1年生、「戸」は2年生、「栄」は4年生、「作」は2年生で習います。
3年生までは「一戸えい作」と書かなければいけないわけです。
これ、「書かなければいけない」んです。
謎ですよね。
知っていても、習っていない漢字に興味を持っていても
勉強して漢字をたくさん覚えたいと思っていても、
小学校では「書いてはいけない」と指導されるわけです。
その状況で漢字に興味持ちますかね?
どうせ習ってない漢字を覚えても使ってはいけないとされるので、
習っていない漢字を書いてはいけないと認識してしまいます。
実際、我が子は習っていない漢字を書いたら怒られると言っていましたし。
そうするとさらに問題なのが、
親の言うことと、学校の先生が言うことが食い違うということです。
そうなるとどちらかの言うことを聞かなくなります。
こうして一番好奇心を持っているであろう幼いときから
好奇心を奪われていくわけです。
そして勉強に最も影響を与えるのが好奇心です。
中学でも成績が上の子たちは何か分からないことがあるときに知ろうとします。
逆に成績があまり良くない子たちは何か分からないことがあっても知ろうとしません。
それが自分で調べるかどうかに関わっていくわけです。
突き詰めていくとそれが「自発的な勉強」につながることになります。
何度も言いますが、
点数を上げるためには自発的な勉強が一番重要です。
授業のような受け身の勉強は学校だけで十分なほどです。
だから塾でやるべきはピンポイントの授業だけです。
そうなると分からないところを自分から質問するスタイルの方が効果を発揮することになります。
質問対応は完全に1:1で行うので、
1:2や1:3で授業をやるよりも何倍も良いわけです。
しかもそれがいつでもできるわけですからね。
分からないものを知りたいと思った好奇心が最も高い時に
知りたいものを教えてもらった方が良いというのは誰しもがわかることだと思います。
大手塾の時に個別指導をやっていていろいろな生徒を見てきて、
最も伸びる生徒はそこなんです。
その個別指導の時間を自分の質問タイムしているんです。
話は戻りますが、
その子の好奇心を奪わないためにも
勝手に難しいと決めつけないでなんでも教えてみるべきです。
それが好奇心の成長につながります。
好奇心がより大きくなれば当然自発的に学ぼうとします。
これこそ本当の個別指導の始まりです。
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