こんにちは!
草加駅から徒歩5分、草加中と草加小のすぐ近く、個別指導の学習塾、分析指導の栄進研です。
栄進研のLINE@があります!
そちらでコメントなどもお待ちしております。
いつもコメントありがとうございます。
頂いたコメントには感謝の気持ちを込めて100%お返事いたします。
お友達登録はこちら
⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓⇓
※こちらからも解答をお待ちしています。
昨日の問題はどうでしたか?
なかなか難しいという声も多かったようです。
因果関係と相関関係(問題)
まだの人は先に考えてみてくださいね。
<解説>
まずは会話の内容を「主張」と「根拠」に分けて整理していきましょう。
Aの主張:サブリミナル効果は存在する。
Aの根拠1:ある心理学の本によれば、ある映画で1コマに商品の宣伝を載せたら、その日の商品の売り上げが伸びた。
Aの根拠2:効果があるという人がたくさんいる。
Aの根拠3:ある映画にはサブリミナル効果を生むと思われるカットがあって、実際にその効果とみなせる結果(観客が失神した)があった。
Bの主張:その実験には信頼性がない。
Bの根拠:実験者が実験の信頼性について言葉を濁している。実験結果が捏造されたと疑う研究者がいる。
ここまでを整理してから、サブリミナル効果は実在する、と主張するAと
それを疑問視しているBの双方の発言を見ていきます。
問題文中のBの発言はAの根拠1について批判をしているので、残る根拠は根拠2と根拠3です。
このいずれかに対して、「因果関係に言及しながら」うまく批判できているものを選択肢から選びましょう。
① でも、サブリミナル効果を使うことによって映画の観客を増やすのが倫理的に問題があることは以前から指摘されているよね。
倫理的に問題があるかどうかは価値観の問題で、論点からずれています。
因果関係にも言及していないので、これは不正解。
② でも、効果があるって言っている人が多いからと言って、効果があったことが証明されるわけじゃないよね。
Aの根拠2に対する批判になっています。
しかし「因果関係に言及しながら」を満たしていません。
この選択肢が批判しているのは、
効果があるかないかを判断できるかどうかというデータの信頼性であって、
「サブリミナル効果が観客に影響する」因果関係を批判していません。
よってこれも不正解。
③ でも、サブリミナル効果の専門家の書いた本の中にもそんな報告は出ていないよ。やっぱり、その話も怪しいよ。
特定の専門家が報告・紹介していないというのはデータの信頼性についての指摘であり、
因果関係ではありません。
よってこれも不正解。
④ でも、本当に怖い映画だよ。サブリミナル効果なんてなくたって、映画そのものの校歌で失神する人が多く出ても不思議じゃないよ。
サブリミナル効果が影響を持つかどうかの因果関係の特定には、
同じ内容の映画でサブリミナル効果を使うカットがあるものとないものを同じような環境で同じような観客に見せて、
失神者数を調べる必要があります。
そうでないと、カットがある映画とない映画で失神者数に相関関係がみられても、
因果関係があるとは言えません。
この選択肢は失神者数を上げる要因としてほかの要素(映画自体のこわさ)をあげて、
因果関係が十分特定されていない、と指摘して批判をしています。
「失神者数とサブリミナルカットとの相関は因果関係ではなく、
そのカットが使われたのがたまたま怖い映画だったので失神者数が多かった。」
という「因果関係に言及した」批判をしています。
よってこれが正解。
⑤ でも、人気のある映画だからね。観客が多いんだ。たまたま失神しやすい観客が多かっただけだよ。
失神者数とサブリミナルカットとの因果関係は否定していますが、
「たまたま失神しやすい観客が多かった」という指摘は事実かどうかは確認できない仮説です。
なのでAの主張に対する批判にはなりません。
よって正解は④