落語を聞くとすごくいいんです。

今の子供たちは30年前と比べてとても恵まれています。

 

インターネットは身の回りに当然あるし、

 

テレビは超美麗で様々な工夫を凝らしてわかりやすくなっているし、

 

情報はそこら中にありますし。

 

とにかくそういった「情報を得る」という観点から見ると

 

本を読まなくても情報を得られるようになっています。

 

その恵まれた環境で生きていくことで心配されるのが、

 

 

 

想像力の欠如です。

 

 

 

 

確かに10年前の生徒と今の生徒で比べてみても

 

「イメージしてみて」と言ってパッとイメージできる生徒は確実に減っています。

 

それでダメージを受けているのが国語と理科と社会です。

 

理科と社会はイメージが重要です。

 

理科は実際にやった実験のイメージが頭の中にないと厳しいですし、

 

そもそも理科は天体や生物分野などでも

 

実生活のイメージが頭にできないと厳しい。

 

 

 

社会もです。

 

昔は時代劇をテレビでよく放送していましたが、

 

今ではほとんどなくなりました。

 

合戦などの作られた映像を見ることもないので、

 

戦というものがどういうものなのかイメージできません。

 

自分からYouTubeで時代劇を見ることもないので、

 

イメージを話しても頭の上に「?」が飛んでいる。

 

 

国語に関しては小説の情景や論説文の状況をイメージできない。

 

それだけではなく、

 

「行間を読む」ことができない。

 

「行間を読む」というと分かりにくいと思いますが、

 

要するに「間」を読み取れないということです。

 

漫画などでも、一切の会話がない絵だけの一コマがあったりします。

 

しかし、

 

その絵だけの1コマは漫画を読む人にある印象を与えたいから存在するわけです。

 

その「間」が読めなくなっている。

 

これはもちろん小説にも存在します。

 

なぜその1行がそこにあるのか。

 

なぜその一文がそこにあるのか。

 

それを読み取れないわけです。

 

だから国語ができない。

 

 

 

 

そういうことを考えてみると、

 

落語を聞くというのはとても効果的です。

 

ある落語家の言葉をお借りすると、

 

 

 

「落語は想像力があるからこそ面白い」

 

 

 

例えば落語と聞いて思いつくのが

 

そばをすするシーンです。

 

あれはそばをすすっているのだろうなと想像するから話の内容がわかるのであって、

 

そばを連想できなければただの扇子を食っているおじさんです。

 

全く話が入ってきません。

 

また、落語は1人で話します。

 

その1人が集団を演出したりもします。

 

その集団が想像できないと独り言を言っている変なおじさんにしか見えません。

 

こういう想像力です。

 

世の中便利になって確かにとても素晴らしいと思います。

 

塾もAIがやったりする時代はもうすぐそこでしょう。

 

教えてくれる人もいなくなり、全てが機械になるのも現実味を帯びています。

 

それもすごいことですし、良いことです。

 

ただ、それだけになってしまっていいのだろうかという話です。

 

ARやAIのように

 

実際はそこにないものが立体的に見えることはドラえもんの世界でしたが、

 

もう現実に起こっています。

 

便利になりすぎると人は退化します。

 

考えない人が増え、想像力のない人が増えます。

 

なぜなら想像しなくても見えるから。

 

ドラえもんはもう生まれないかもしれません。

 

あれは「こんなこといいな」という想像力から生まれたものです。

 

想像力が衰退してしまったら生み出されません。

 

 

 

想像力を育ててください。

 

落語を見ろとは言いませんが、

 

機会があればぜひとも見てもらいたい。

 

そしてどっぷりと堪能してもらいたい。

 

子供たちの国語力が落ちているのは

 

そういった想像力が欠如していることから起こっていることなのではないかと感じています。

 

 

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