まずはこの表を見ていただきたい。
「ダニングクルーガー効果の曲線」と呼ばれるグラフです。
ダニングクルーガー効果
皆さんの周りにもいると思いますが、
すぐに「これもうできる！」と言っちゃう人は
全くできるようになっていません。
ほんの少しの知恵を得て、
自信過剰になっているからです。
知識がない人ほどに変な自信があります。
馬鹿とは言いませんけど、
知識がないからこそ、
小学生くらいの子たちはすぐにプロスポーツ選手になると言いますよね。
中学生になり、どうやっても勝てない選手などを自分の目で見て、
世の中を知り、
知識が深くなってくると、
プロスポーツ選手になるという夢を本気で掲げる子は少なくなります。
それがこのグラフで言うと、
「絶望の谷」と表記されているところです。
そこが分かれ目で、
その絶望の状態からより一層の努力をし続けた人のみが
その先に行けるということです。
それがこのグラフで言うと、
「啓蒙の坂」と記されている部分です。
努力をし続けたものだけが
自信を持ち始めるわけです。
そしてその自信を持ち続けてさらに努力し続けた先に
やっと正確な自己評価ができるとされています。
ということは、
生徒がよく
「この問題はもうできる！」と言っていること自体を
鵜呑みにしてはいけないということです。
知らないからこそ変な自信があり、
その物事を知れば知るほどに自信はなくなっていく。
テストに対して不安に思う生徒というのは
ちゃんと努力をしているということです。
不安に思えない生徒は
抜群に努力をしてきた生徒か、
もしくは・・・・・。
もうお分かりですよね。
物事を知ってください。
より深くまで知ってください。
その先の努力だけが自分の評価を正確にしてくれます。
いわゆるこれこそが「基準」ということです。
基準が低いということは、
スポーツにおいては練習が足りておらず、
勉強においては勉強が足りないということですね。
それこそがうぬぼれです。
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