もし勉強していたら

ふと考えてみた。

 

もし自分自身が小学生の時から栄進研に通っていたら、

 

いったい今頃何をしているのか。

 

おそらく、中学では勉強で無双し、

 

高校はもっと偏差値の高い高校に進学していて、

 

大学は最悪GMARCHに入っていたと本気で思う。

 

 

 

 

小学生の時からの自分を思い返してみると、

 

本当に勉強らしい勉強をしたのは大学受験の3か月前だけ。

 

それまではへらへらとダラダラと生き、

 

正直学校の定期テストの結果なんてどうでもよいとさえ思っていた。

 

小学生の時は授業中に寝ることはなく、

 

授業中に立って歩きまわるようなこともないが、

 

(30年前は体罰が横行していたため)

 

宿題をやっていた記憶があるのは小学3年生が最後。

 

放課後の教室に居残りさせられて宿題をやらされていたこともあった。

 

小学校のテストはとても簡単で、

 

いつも100点取れると思っていたこともあり、

 

勉強を何のためにするかが良くわからなかった。

 

小学校の時にテスト勉強した記憶は一度もない。

 

一番悪い点数で覚えているのが70点。

 

その時も入院して授業をほとんど受けていない状態でのテストだったため、

 

余裕だなとそこで高をくくってしまったのだと思う。

 

当時は小学生でも5段階評価で通知表がつけられており、

 

小4の時には図工と家庭科が「4」であと全て「5」だった。

 

それがお調子者にさらに拍車をかけた。

 

30年前の青森県には学習塾など皆無で、

 

周りの子たちはそろばん塾に通っていた。

 

そういう子たちよりも点数は常に上だった。

 

そしてその意識が定着し、

 

塾に行っている奴らなんぞには負けないという中学生が出来上がった。

 

 

 

中学に入り、一発目のテストから沈んだ。

 

見事な撃沈。

 

全て90点以上で、100点もいくつかあると思って臨んだテストで、

 

450点調度くらいだった。

 

100点は一つもなく、90点を割っている科目もあった。

 

今考えればそんなにうまくいくはずもないのは容易に分かるが、

 

当時の自分では100点取ることが当たり前の中の出来事だったので

 

かなりのショックを受けると思に、

 

現実を知ることとなった。

 

しかし、勉強をすることにはつながらなかった。

 

「そんなわけない、次はいけるでしょ」

 

そうやって現実逃避をした。

 

 

 

 

一番真っ先に点数に表れたのが数学。

 

小学の時は理科と算数が大の得意な子だったが、

 

この2つが一気に下がった。

 

1年生が終わるころには数学は40点を切った。

 

理科も50点を切った。

 

何も勉強をしないのは変わらず、

 

授業中も寝始めたことが原因。

 

点数が下がる要素はたくさんあれど、

 

点数が上がる要素は一つもなかった。

 

それにつられて社会、英語も徐々に下がっていく。

 

中2の思春期真っ盛り、絶賛反抗期中の成績は500点中230点まで下がった。

 

全てに言い訳をし、

 

全てに屁理屈をごねた。

 

教師という生き物が大嫌いで、

 

その人たちの言うとおりにすることがとにかく嫌だった。

 

内申点もオール3、体育だけ「5」、数学は「2」

 

その状態で迎える受験生の年。

 

特に変化もなかった。

 

 

 

 

中3の2学期に入って、

 

やっと少しは危ないと思い始めた。

 

そして授業中に寝ることをやめた。

 

元々地元に高校が2校しかなく、

 

片方は商業高校のため行く気が一切なかった。

 

本当は体育科に行きたかったが、親が許さなかった。

 

それならもうどこでもいいやと自転車でいける高校に志望校を決めた。

 

中3の最後のテストは450点まで点数は戻り、

 

学校の先生からも偏差値65くらいの高校を進められたが、

 

高校に行って勉強するのが嫌で偏差値54の高校にした。

 

どうせ行きたいと思っている高校でもない、

 

本当は体育に進みたいのに。

 

その当時はそう思っていた。

 

 

 

 

そして何の苦労もせずに入った高校生活。

 

当然最初のテストはランクをものすごい下げたこともあって3位だった。

 

そしてまた中学の時と同じ生活を送る。

 

3位だった順位はみるみるうちに270位まで下がる。

 

部活もやりたい部活に入れなかったので、本気でやるわけもなく。

 

勉強ができない言い訳と、遊ぶ時間の創出に使った。

 

そういうことにだけは良く頭が回る。

 

そして高3まで遊び倒し、バンドをやり、彼女と過ごし、

 

とっても頭の悪い高校生が完成した。

 

そんな高3の秋、9月。

 

やっと人生で初めて本気で勉強することを決意した。

 

そのきっかけも学校の先生に対する反骨心のみ。

 

なかなか聞いたこともない5者面談で

 

お前には大学受験は無理だと言われたことから始まった。

 

 

 

そこからは脇目もふらずに1日8時間勉強、毎日3時間睡眠。

 

それを1月まで。

 

もちろん偏差値は上がりまくった。

 

文系3教科だけなら一番良い時で偏差値70はあった。

 

数学は最後まで足を引っ張り続けた。

 

この3か月間は人生で一番気合いが入っていた時だと思っている。

 

ただ、もう二度とやりたくはない。

 

 

 

 

というように、私はトップも底辺も知っている。

 

勉強しないとどうなるかも知っていれば、

 

言い訳したり、屁理屈をごねているとどうなるかも知っている。

 

ダラダラしているとどうなるかも知っているし、

 

志望校を決めないと大変なことも知っている。

 

逆に努力をすれば何とかできることも知っているし、

 

諦めなければどうにかできることも知っている。

 

自分と向き合わないと成長がない事も知っているし、

 

現実を受け止めてからがスタートであることも知っている。

 

全ては自分が経験してきたこと、

 

自分で学んだことである。

 

 

 

 

 

それを今目の前にいる生徒に伝えたいと思っています。

 

今のままだとどうなるのか、

 

言い訳しているとどうなるのか、

 

勉強すればどうなれるのか、

 

大学に合格するということはどういうことなのか。

 

 

 

点数が悪い子たちの気持ちはよくわかります。

 

やらないといけないけどなかなかできないという気持ちもよくわかります。

 

やったけどなかなか点数が上がらないという気持ちもよくわかります。

 

それでも言います。

 

勉強をしろと。

 

勉強は運動と違って多くの人が平等に渡り合えるものです。

 

そのチャンスをつかむかどうかはすべて自分次第です。

 

今200点そこそこでもあと1か月もあれば化けることは可能です。

 

まず友達同士で勉強することをやめればいい思います。

 

勉強は自分一人でやるものです。

 

一心不乱に1か月間本当に必死でやれば

 

点数が上がらないわけがありません。

 

一心不乱ではないから上がらないだけです。

 

さて、あと1か月です。

 

ここで本気になれるかどうかでしょう。

 

脇目もふらず、一心不乱に、今できる努力の限界までやってみてください。

 

それが必ず大人になってからやってよかったと思えるようになります。

 

大人になるまでに何か一つでもそういう限界まで努力をする経験があると

 

一回り大きな大人になれると思います。

 

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