栄進研がなぜ生徒に報告などをさせないか、
それが事実を把握することに関係があります。
例えばですね、
音読をした録音を提出しなさいとしたとすると、
塾でやらせなくて良い分、
こちらの負担というか、人員を割く必要はなくなります。
録音して提出されたものを聞けばいいので、
そこに新しく人を置いておく必要がないからです。
しかし、その音読の録音は
本当にその日に録ったものなのでしょうか?
いくつかの録音を用意しておいて、
日にちをずらして提出すれば
やらなくてもやったことになる。
中学生や高校生という年代で
そこまで愚直にめんどくさがらずにできる子は
成績で言うと上位の5%くらいです。
その上位5%の子たちだけを入塾テストでふるいにかければ可能ですが、
偏差値で言うと50から60くらいの子は
やりなさいといっても素直にやらない子の方が多いんです。
さらに言うと、
音読をその場でごまかしがきかない状態でやらせるからこそ、
その今の時点の力を知ることができます。
リアルなんです。
嘘がつけません。
その上、音読にいけとは言いますが、
行かない生徒を管理していかせるようなことはしません。
生徒が自分で音読をやる部屋に向かわない限り、
音読をやることはありません。
僕はその音読の重要性を伝えるのみです。
ちゃんとできる子は伸びていくし、
ちゃんとやらない子は伸びないだけです。
場の提供はしますが、強制はしません。
強制することに意味がないからです。
今の時点のその生徒のリアルを把握しなければ
その先の伸びがないんです。
だからリアルにこだわります。
家での勉強時間を正確に知るすべもありませんし、
音読を家でやっておいでといってやった生徒のなんと少ないことか。
生徒に任せてはいけない部分があるんです。
特に栄進研のように入塾テストがない塾は。
入塾テストをやって点数が良い子を集めれば、
それまでにもちゃんと勉強をしてきた生徒の割合が上がるので、
勉強というものに向き合う生徒が多くなるわけです。
その方が塾としても楽だと思います。
正直、戦略としては素晴らしい。
実績も出やすいですし。
でも僕は大逆転した感動を見たい。
合格発表の時に生徒と抱き合って喜びたい!
その一心です!
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