勉強する一番の理由は
「判断力」の向上のためです。
大人になれば常に何かしらの判断をし続けるようになります。
大学を卒業して、どこに就職するのかも判断ですし、
実家から出て一人暮らしするのか、
それとも実家に住み続けるのかも判断ですし、
転職するかどうかも自分の判断ですし、
結婚するかどうかも、
誰と結婚するかも、
子供を何人育てていくかも、
すべて自分の判断です。
で、その「判断」というのをどうやってやっているかという話です。
人間、判断する時は今までの経験や知識が判断材料になります。
簡単な話をすると、
学校に行く通学路も判断の一つなんですが、
例えば、「昨日工事をやっていて通行止めになっていた」という知識があれば、
別の道を選ぶという判断をするはずです。
例えば、「前回のテストの時にあまり勉強できないくて良くない結果だった」という経験があれば
今回のテストはもっと早くから勉強を始めようと判断できるわけです。
何か失敗した時にそれをいつまでも考えてねちねちするのか、
それともその失敗をまたしないように前向きに考えるのか、
それも判断なわけです。
人生常に判断の連続です。
全てを経験でカバーしようとしても無理なので、
知識として頭に入れなさいと言うのが勉強です。
「歴史から学べ」と言われるのはそれです。
その知識を頭に入れていくのが
理科と社会です。
その増えた知識を論理的に考えるためにやっているのが数学です。
さらにその考えたものを発言するためにやっているのが国語です。
英語はグローバルな人材を育てるためというのもありますが、
他国の言語を知り、自国の文化を知るためにもやるわけです。
全ては知識を増やし、
正確な判断ができるようになるためにやっているわけです。
ということは、
今勉強をしない生徒は、
大人になってから正確な判断ができない人間になってしまう可能性が高いということです。
正確な判断ができないということは
「人生の勝ち組」になれない可能性も高いということです。
皆さんは大人になった時にお金持ちになりたいと思っている人が多いじゃないですか。
お金持ちになるためには正しい判断をし続けることが近道になるわけです。
一生懸命勉強すると大人になってから常に正しい判断ができるとは限りません。
社会に出てからも勉強と言われるのはそういうことです。
要するに経験を積むということです。
たくさんの知識を身に付け、
その知識をもとに様々な経験を積み、
それらを生かして正しい判断をしていくことが
「人生勝ち組」になる方法です。
大人になっても使わないものを勉強しなければいけない理由はこれです。
数学自体は確かに一切使いません。
数学はその考え方が必要なんです。
物の見方とか、考え方とか、
答えにたどり着くための思考とか、
組み立て方とか。
そういうのを身に付けるためにやるわけです。
勉強だけに集中できる今、
たくさんの知識を身に付けてそれを経験に結び付けましょう。
そしてその経験をもとに正しい判断をしていってください。
塾というのはその経験の部分をちょっとだけ加速してくれる側面もあります。
合宿で山の中を歩いたりしたのはそのためです。
草加市の町中を古地図を使って散策したのもそのためです。
皆さんだけではやらないようなことを
塾ではやったりします。
合宿で塾の生徒と泊まるというのも一つの経験です。
だから草加市では他に類を見ないほどにたくさんのことをやっているわけです。
これが実は「地頭」の育成にもつながっているんです。
勉強だけしていても地頭は良くなりませんから。
今たくさん勉強するのは、
大人になってから正しい判断をするためです。
大人になってから使わないという屁理屈は通用しません。
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