ちょっと批判を受ける可能性がある言い方をすると
子供の教育はその親の経験を超えません。
親は自分の経験してきたことをもとに子育てをしますから、
親の収入を子供が越えることは意外と難しいわけです。
例えば親の最終学歴が高卒であれば、
大学への行き方がいまいちわからなかったりします。
世間でよく言われていることですが、
小さいころに虐待を受けてきた子供は
自分の子供にも虐待をしかねないそうです。
それが当たり前の生活だったからです。
ということは自分の親を超えることは
なかなかできないというのが事実ということになります。
ではどうすれば親を超える子供が育つのか。
その一番大事なことが勉強です。
勉強には身体的な優位性がありません。
背が高かろうが、低かろうが、
全く関係ありませんし、
走るのが早い必要もなければ、
筋力が人よりも強い必要もありません。
運動に関しては本当に小さい時からの環境が左右します。
３歳のころから野山で走り回ているような僕みたいな子は
幼稚園の時から人一倍走るのが早かったりします。
小学生のころから学校まで５０分くらいかかるのを毎日歩いていれば
スタミナも付きますし、
中学３年間遅刻ぎりぎりで毎朝４０分走って学校に行っていれば
陸上の練習をしなくても市内で１位にはなれます。
だから運動に関しては生まれ育った場所の環境も大きく関係してくるわけです。
ただ、勉強は違います。
小さいころから子供の話をちゃんと目を見て聞いて、
一緒に絵本を見たり、図鑑を見たり、
昆虫採集に行ったり、美術館に連れて行ったりと
そういう経験をさせてあげれば基本的に好奇心は育つといわれているので、
環境はあまり関係ないんです。
結局小さいころから「なんで？」と思う癖がついているかどうか。
勉強をする癖をつけられるかどうかです。
だから勉強をして学歴をゲットすると
逆転することが可能なんです。
そこに親の経験値とは違う経験をしている大人をぶつけるべきです。
そしたら親を超える子供が育つかもしれませんね。
あとはレールを敷かないことです。
あれやこれやと与えない。
高校の志望校を決めるにしても
親が口出しすぎです。
子供が全部調べて子供が決めるべきです。
そこに親の助言やレールを出すから
うまくいかないんです。
高校落ちたらどうするのかって心配する気持ちもわかりますが、
それも経験です。
大人になってから失敗する方が大変ですから。
人生うまくいかないことばかりじゃないですか。
うまくいく方が少ないんですよ。
若いうちに挫折も味わうべきです。
もちろん努力して合格する経験も大切です。
結局、自分を超えてもらいたければ
子供に決めさせるってことです。
で、その決めたことに責任を持たせる。
いつまでも子ども扱いしていては
それではいつまでも大人になれませんから。
そう一人の親として思います。
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