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※先ほど書いた問3、問4のヒントになる情報が書かれています!
ノーヒントで解きたい方は先にそちらを解いてから見るようにしてください!
家電の買い物(問題)
さて、昨日の問題はいかがでしたか?
前回とは少し違う問題でしたが
この問題ができれば
やはり頭の中を整理することができるようになっていきます。
ポイントは条件を整理することです。
この問題の条件は6個ありましたが
いかにその条件を整理していくかが解くためのカギです。
ではその条件を見ていきましょう。
条件1:どの店も、ほかの2店のどちらでも取り扱っている機種は扱わない。
条件6:どの機種も1店以上で取り扱われている。
この二つは店舗間に関するものです。
A,B,Cすべての店に置いてある商品
A,B,Cすべての店に置いていない商品
この二つはあり得ないということですね。
残る条件は各店舗が満たしていなくてはならない条件なので
商品間の満たすべき条件が規定されています。
条件2:どの店も、パソコン、プリンタ、デジタルカメラのそれぞれについて1機種は取り扱う。
⇓
最低でもa,b,cのうちから一つ、d,e,fのうちから一つ、g,hのうちから一つ扱う。
⇓数式化すると
(a∨b∨c)∧(d∨e∨f)∧(g∨h)
という風になります。
∨または
∧かつ
を表す記号ですね。
条件3:系列の関係で、dかgを取り扱うなら、必ずaも取り扱う。
同じように式で表すと
(d∨g)⇒a
dまたはgならば、aである。ということになります。
条件4:購買層が近いので、gを取り扱うならdかeを取り扱い、hを取り扱うならeかfを取り扱う。
これも同じようにして
g⇒(d∨e)
h⇒(e∨f)
条件5:機種間の相性が悪いため、dを取り扱うならbは取り扱わない。
eを取り扱うならaは取り扱わない。fを取り扱うならcとhは取り扱わない。
同じようにして
d⇒¬b
e⇒¬a
f⇒(¬c∧¬h)
dならばbでない。eならばaでない。fならばcでないかつhでない。
ということになります。
ここまでの条件を改めて整理してみましょう。
条件2:(a∨b∨c)∧(d∨e∨f)∧(g∨h)
条件3:(d∨g)⇒a
条件4①:g⇒(d∨e)
条件4②:h⇒(e∨f)
条件5①:d⇒¬b
条件5②:e⇒¬a
条件5③:f⇒(¬c∧¬h)
ここからさらに整理していきます。
同じ機種がでてくる条件に注目してみましょう。
・fとhがどちらにも出てくる条件
条件4②:h⇒(e∨f) hならばeまたはfである。
条件5③:f⇒(¬c∧¬h) fならばcでないかつhでない。
条件4②は
もしhを取り扱っていてeを取り扱わなかったら、必ずfを取り扱う。
条件5③は
もしfを取り扱うならば、cとhは取り扱わない。
ここから、fとhは必ず同時に取り扱えないということが分かるので
h⇒e ※1
hならばe
であることが分かります。この式を※1とします。
だいぶ長くなってきましたね。あと一息です!
・aがどちらにも出てくる条件
条件3:(d∨g)⇒a
条件5②:e⇒¬a
条件3は
dまたはgを取り扱うなら、必ずaも取り扱う。
ということは
aを取り扱わないなら、dとgも取り扱わない。
これを式で表して
¬a⇒¬(d∧g)
条件5②にもおなじ¬aがあるので、これをつなげて
e⇒¬(d∧g) ※2
eならばdかつgでない。
という式ができます。この式を※2とします。
そして、今できた※2と条件4①を見ると
どちらにもgがありますね。
※2:e⇒¬(d∧g)
条件4①:g⇒(d∨e)
※2は
eを取り扱うなら、dとgは取り扱わない。
条件4①は
gを取り扱うなら、dまたはeも取り扱う。
ここから、eとgは必ず同時に取り扱えないということが分かるので
g⇒d ※3
gならばd
という式ができます。この式を※3とします。
これですべての条件の整理が終わりました。
改めて見ていくと
条件2:(a∨b∨c)∧(d∨e∨f)∧(g∨h)
条件3:(d∨g)⇒a
条件4①:g⇒(d∨e)
条件4②:h⇒(e∨f)
条件5①:d⇒¬b
条件5②:e⇒¬a
条件5③:f⇒(¬c∧¬h)
※1:h⇒e
※2:e⇒¬(d∧g)
※3:g⇒d
以上を踏まえて、問題を見ていきましょう。
問1の選択肢をそれぞれ見ていくと
①A:adfg,B:ceh,C:beh
条件に違反するものは見当たりません。
②A:acdg, B:bcdh, C:adfg
※1よりhを取り扱うならeも取り扱わなければいけない。
③A:bdfg, B:adg, C:bceh
条件5①よりdを取り扱うならbは取り扱えない。
④A:adfgh, B:beh, C:cefh
※1よりhを取り扱うならeも取り扱わなければいけない。
⑤A:adfg, B:bceh, C:bceg
※3よりgを取り扱うならdも取り扱わなくてはならない。
よって、問1の正解は①
問2は選択肢と、整理した条件式を照らし合わせていけば答えが見つかります。
①hを取り扱うなら、eも取り扱う。
②gを取り扱うなら、cも取り扱う。
③aを取り扱うなら、fも取り扱う。
④cを取り扱うなら、hも取り扱う。
⑤dを取り扱うなら、fも取り扱う。
整理して出した
※1:h⇒e
これはそのまま①のことですね。
よって、問2の正解は①
以上が解説&正解です。
実はこの問題は式で表さなくても解けます。
※1、※2、※3に気づけるかがポイントですね。