やる気ってのは誰もが持っているもので、
やる気がない人間は廃人しかいない。
ご飯を食べるにしても食べる気がないと食べないし、
運動するにしても運動する気がないともちろんしない。
当然勉強も勉強をする気がないとやらない。
そんなことあたりまえと思うかもしれませんが、
その当たり前をいまいち理解していない人が多い。
ご飯を食べる気になるというのはどういう状況か。
それはおなかがすいた時であったり、
おいしいものを食べたいと思う時であったり、
いい匂いがしたときだったりする。
誰もが、「よし!ご飯を食べるぞ!」と意気込むことはまずない。
では運動するときはどういうときか。
ダイエットしたいときなのかもしれないし、
部活で良い成績を残したいときかもしれないし、
健康維持のためなのかもしれない。
何か目的があって初めて
「よし!運動しよう!」と思うわけである。
では勉強はどうだろうか。
1点でも点数が高いほうが良い、
あの友達よりも点数を上げたい、
偏差値の高い高校に行きたい。
そういう欲があるから勉強をするわけである。
そこで考えてもらいたいことが、
「200点と400点どちらを取りたいか」である。
生徒にこの質問をして、
「どっちでもいい」と本気で答えたら確かにやる気がないだろう。
しかし、
おそらく9割以上の生徒が
その二つを比べたら400点を取りたいというはずである。
それこそがやる気の源だ。
だから世の中にやる気のない生徒はほとんどいないことになる。
あとはそのやる気をどうやってもっと大きくするかだけ。
それが親だと難しい。
親が言えば小言になるから、子供たちは耳をふさぐ。
だから親以外の大人の出番というわけだ。
しかも面白くないといけない。
つまらない大人の話をちゃんと聞く生徒であれば、
すでに賢い状態だからだ。
これから頑張っていこうという生徒には
面白くて、活気があって、言葉に力がある人が望ましい。
そういう熱を持った先生から
生徒へ伝わっていき、
それが生徒から生徒へ伝わっていくのが
学習塾という場所だ。
そしてその場所に行くかどうかは
生徒の足にかかっている。
来なければどうしようもないし、
その空気を味わうこともできない。
自分の足で塾へ行き、
自分の体でその空気を感じないと。
そうやってやっとやる気に火が付く。
やる気とはもともと持っているものを大きくすること。
その風を起こせるのが学習塾という場所だ。
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