ナポレオン・ボナパルトという人を知っていますか?
あの有名なフランスの皇帝です。
彼が言ったとされる有名な言葉に
「吾輩の辞書に不可能の文字はない」
というものがあると皆さんは認識していると思います。
実はこれは諸説あって、
実はもともと違う意味だったらしいというのが有力となっています。
本来の意味は
「不可能という文字は愚か者の辞書にのみ存在する」
「不可能という言葉は弱さの言い訳に過ぎない」
「不可能は小心者の幻影、卑怯者の避難所」
と言ったものが伝わっていく途中で変わっていったとされています。
一切オブラートに包まずに表現すると、
「無能な奴ほどにすぐ無理と言う」
ということです。
昔から言われ続けていることなんですね。
すぐに無理と言うとなぜうまくいかないのか。
それは諦めるのが早いというのが原因です。
何か難しい事に直面した時に、
すぐに自分には無理だと口に出してしまうと、
それを聞いていた人たちは同じようなことがあった時に
もうその人には頼みません。
どうせ無理と言われるからです。
そうするとその人の経験値が全然上がっていきません。
もっと直接的に言うと、
簡単にできることしかやらないので、
いつまでもできることが増えないということです。
部活や勉強でも全く同じことが言えます。
サッカーだろうと、バスケだろうと、
自分が苦手としているプレーをそのまま自分には無理と最初からあきらめてしまっていては
出来るようになるはずがありません。
勉強でわかりやすい例が、
「数学が苦手」という苦手意識です。
これが自分自身の学生時代にも当てはまるのでとても分かりやすい。
僕は小学生の時は算数がとても得意な子でしたが、
中学に行って数学が全く分からなくなりました。
もう30年前の話ですが、
当時は小学校でも5段階評価で通知表がつけられていました。
小学校の算数の評価はずっと「5」でした。
それが中学の数学になって、「2」にまで下がりました。
有り得るんです。こういう得意からの急転直下は。
そして数学の先生に質問に行ったりもしていましたが、
当時の学校の先生は今よりもいまいちな人が多かったので、
はっきりと覚えていますが、「どうせ教えてもお前にはできない」と言われたことがあります。
そこでやめたんです。
数学の勉強自体を。
質問にも行くことをやめました。
どうせ教えてくれないので。
そして「どうせ自分には数学は無理」と思っていったわけです。
不可能の文字が明確に存在した瞬間です。
だから数学は弱者になった。
大学受験の時に独学で数学を勉強してある程度までできるようにはなりましたが、
それも偏差値50には届きませんでした。
家庭教師のアルバイトなどをしていたのもあって、
中学の数学ができないと仕事にならないのでそこでまた勉強をし直して
今は中学の数学の8割はできるようにはなりました。
だからこそ思うわけです。
不可能と思うことは自分次第なんだと。
まさに愚か者の辞書にしかないのだと。
自分で苦手科目を決めて勝手にできないと思込み、
苦手だから仕方がないと変に自分を納得させようとする。
それこそが弱者の誕生であり、
愚か者の誕生につながるわけです。
ナポレオンのすさまじい強さから、
言い伝える人々が「吾輩の辞書に不可能の文字はない」と変換していったのだと思います。
ナポレオンも当時の自分の配下を見て、
「弱い奴はすぐに「無理」って言う~」と思ったのでしょう。
だから毎日のように「不可能という文字は愚か者の辞書にのみ存在する」と言ったのでしょう。
栄進研でもよく生徒に言います。
「すぐに無理と言うな」と。
「無理」「できない」「分からない」
これらは自分の可能性をつぶします。
どんな難敵にも立ち向かって、
自分の持っている武器でやれるだけやってから
手助けを借りないと。
考えている時間こそが最も賢くなっている時間です。
それを「不可能」という文字で台無しにしてはいけません。
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