国語の文章の構成を考えたことがありますか?

普段生活していく中で、

 

自分が話している日本語や、

 

書いている文章をまじまじと観察したことはあるでしょうか?

 

おそらくほとんどの人がそういうことをしていないと思います。

 

お互い日本人なので、

 

話すことが伝わらないというのは

 

よほど日本語の文法が乱れていないとおきません。

 

日本語は英語などの多言語と違って、

 

順番が入れ替わっても意味は通じますし、

 

主語が無かったり、多少修飾語がズレていても

 

相手が察して理解してくれたりするので、

 

会話としては通じます。

 

若干、話しにくさを感じるくらいです。

 

例えば、

 

「私は今日の朝、寿司を食べてきました。」

 

と言われてば、

 

この人は朝に寿司を食ったんだなと思うでしょう。

 

しかし、

 

「今日の朝、寿司を食べてきました。」

 

と言われても、

 

「この人」が寿司を食べたんだなとわかりますし、

 

「俺さっき、寿司食った」

 

と言っても、時間帯はあると思いますが、

 

同じニュアンスで受け取ることは出来ます。

 

「寿司食った。今日の朝」

 

これでも通じるわけです。

 

極端な話、

 

「今日、食った、寿司、朝」

 

これでも通じます。

 

日本語は主語が無くても、助詞が無くても

 

意味としては通じてしまう。

 

だから子供が少なくなって親が一人当たりに掛ける力が増えてしまった現代では、

 

親が必要以上に先回りして子供が単語で話したことを理解してしまうので

 

その積み重ねが読解力や話せない子供を作り上げてしまうのだと感じています。

 

非常に単語だけで話す生徒が多いのは

 

きっとそれもあるのだろうと思います。

 

しかも中学生なのに。

 

だから毎日自分が話す日本語や

 

自分が書く日本語をまじまじを観察すべきです。

 

「私は寿司を食べます」

「私が寿司を食べます」

「私も寿司を食べます」

 

これはすべて主語です。

 

「私は」でも「私が」でも「私も」でも全て主語ですが、

 

意味が少しずつ変わる。

 

これをはっきりと区別できるかどうかです。

 

また、

 

「あなたが食べている寿司が必要だ」

 

これを書き換えられるかどうか。

 

また主語は何か。

 

これを答えられなといけません。

 

「あなたが食べている寿司を必要とする」

 

このように書き換えることは出来ますし、

 

主語は「私が」です。

 

述語が「必要だ」なので、

 

誰が必要なのかを考えれば主語がわかります。

 

「寿司が」というのは目的語なので、

 

本来は「寿司を」とすべきです。

 

確かに意味は通ります。

 

意味は通るんですが、その文の中でどういう役割をしているかを見なければいけません。

 

ということを集団授業の国語の時間では進めていました。

 

ちょっとまた仕組みを作って国語に関しては集団授業を組みたいとは思っています。

 

数学や英語は集団に向きません。

 

全員が同じレベルの学力でなければ

 

上手くいきません。

 

集団でやる場合には必ずどこかのレベルに合わせないといけませんから。

 

その点国語は、

 

こうやって文をまじまじと分析したことがある生徒が皆無なので

 

集団で一つずつ見ていくことで全員に新しい気付きを与えることが可能です。

 

僕は常に頭の中ではこのように考えています。

 

「助詞」一つで悩みます。

 

どちらの方が強く相手に伝わるか、

 

どんな言い回しにすれば胸に突き刺さるか。

 

だから生徒と話すときは

 

タイミングと言葉選びを重視します。

 

保護者の方から何か伝えて欲しいことをお願いされたときも、

 

その日のうちにそういう話に持っていくことができればしますが、

 

タイミングを見て一番伝わる方法を探してから話します。

 

手帳のチェックをしている時も

 

言葉の使い方を見ます。

 

間違っている助詞は訂正して返却します。

 

結局毎日の積み重ねです。

 

良くも悪くも、毎日の積み重ねが今の言語能力です。

 

今まで10年以上そのままできているものを

 

たったの1年で修正することはかなりの難題です。

 

だからこそ毎日気を付けなければいけないということです。

 

国語はすべての科目に影響を与えます。

 

栄進研は生徒と先生の会話が多い塾です。

 

間違っている日本語を使っている時は必ず修正します。

 

特に塾長と話すときは要注意です。

 

生徒の話や言い回しをよーく聞いています。

 

それは積み重ねが大事であることを理解していることと、

 

その場で流してしまうとそれが正しいと生徒が思ってしまうからです。

 

授業を減らして先生と生徒の会話を増やすべきだと思っています。

 

今でも多いほうですが、

 

もっとです。

 

会話から新しい知識が増えていきます。

 

だから先生との会話が多い生徒は成績が伸びやすいとなります。

 

価値観は人ぞれぞれなので、塾を優先するかどうかは好きにすればいいと思いますが、

 

国語を大切にしていかないと、

 

何が原因で点数が下がっているか分からなくなります。

 

サッカーでもダンスでもバレーでも書道でも野球でも何でもいいんですが、

 

そこを優先することで将来どうなるかは考えるべきです。

 

必ず突破しないといけない入試は存在しますから。

 

ただ、一番大事なのはバランスだと思います。

 

 

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