各学校というのは
小学校、中学校、高校、のカテゴリーのことです。
そんなの言われなくてもわかってる!と思うかもしれませんが、
本当に多くの人がわかってない。
これは本当にわかってない。
認識が甘すぎるということです。
どう考えても右から順番に難しさも上がっていきます。
そんなことは皆さんご存じの通り。
そういうことではなく、
どのくらいの倍率で跳ね上がるかという話です。
ここで何倍と言ってもなかなかわからないでしょうから、
何かにたとえていきます。
そうですね。
では「移動手段」で考えてみましょうか。
幼稚園、保育園は赤ちゃんの「はいはい」のようなものです。
何をしても褒められる段階ですね。
歩いては褒められ、
走れるようになって褒められ、
転んでもかわいい、
ご飯こぼしてもかわいい。
なにしてもかわいい時期です。
できないことが多いので、何ができるようになっても上手にはできないので、
当然下手くそでも褒められます。
運動会や発表会なんて泣けるくらいに感動しますよね。
で、小学生になると、「徒歩」くらいです。
小学生時代は長いので分けたほうがいいですね。
1、2年生は「徒歩」
3、4年生は「小走り」
5、6年生は「ジョギング」くらいです。
ここの「小走り」の部分で差がつき始めます。
成長の差もそうですし、
勉強の差もそうです。
いつも100点取る子と、
いつも30点の子が現れ始めます。
確かに大人でも小走りくらいだと人によって差ができるかもしれませんね。
で、この「小走り」で人についていけないと、
もちろんそのあとの「ジョギング」でもっと差が広がるわけです。
分岐点は小3ですね。
分数が入ってきたり、図形が入ってきたりしますから。
小2までは現実にある数字の勉強をしますけど、
分数から現実で目にすることがない数字を相手にし始めます。
それが差が生まれる根源です。
ま、それでも小走りなのでそこまで差は付きません。
5年生になって、分母の違う分数の計算で頭の中はパニック!
6年生で濃度や速さの文章問題で思考回路はショート寸前。
そして周りとどんどん差がついていく。
しかしここで問題なのが、
小学生は順位を発表しないので目に見えての差ではないということなんです。
周りの生徒の点数もわからないですしね。
なんとなく小学校のテストで60点とかとってきたりする。
保護者は中学のテストのイメージが強いのか
60点「は」取ってこれるとか言っちゃう。
小学校のテストの平均点、「80点」ですよ。
そうやって親も我が子が大きな後れを取っていることにすら気づかずに放置していく。
うちの子はクラブチームで頑張ってるからいいよね!とか言って。
良い訳がないのに。
多くの人がそうやって我が子ではなく、
親自身を慰めて安心したがります。
まぁ親とはそういうものと言えばそういうものです。
当然僕は違いますけど。
クラブチームで頑張れたところで、社会に出たらほとんど何の役にも立ちません。
会社のみんなで集まって運動でもすれば少し効果があるでしょうね。
そのレベルです。
それを知っているからです。
僕も昔はスポーツで飯を食っていきたいと思うほどでしたから。
それは多くの場合叶いません。
話はそれましたが、
小学生まではそういう感じです。
では中学生。
中1が「ダッシュ」
中2が「チャリンコ」
中3が「原付バイク」くらいです。
小3の「小走り」と比べると、
中3の「原付バイク」ははるかに速そうですね。
早そうというか、早いんです。
授業の速度もそうですし、
同じ1か月でも段違いに早く感じます。
中1は大変大変言いますが、
大変なのは
長い小学校生活から中学校生活へと変更するのが大変なだけです。
順位が発表されるので、露骨に自分の立ち位置がわかる。
それが大変というか、「嫌」なんですよね。
そんなことないと思う自分と現実に挟まれるわけですから。
で、やらないといけないと思い始める。
でもやれない。
そういう時期なので、中1は大変と言われているだけです。
実際にやっていることは小学生にちょっと毛が生えたようなもんです。
実に簡単な内容しかありません。
中2になって、一気に加速し始めます。
到底太刀打ちできない差ができ始めます。
500点中490点の生徒もいれば、
100点行かない生徒も出始める。
その間にはたくさんの生徒がいて、
その順位を上げることは容易ではない。
そういう差ができるんです。
自転車で先を走っている人を追い越すことはなかなか難しいですよね。
さらにそれが中3になると、もう「原付」レベルになる。
自転車じゃ当然勝てません。
びゅー-----んと通り過ぎてしまいます。
今9月ですが、あっという間に3月になります。
嘘のような本当の話です。
ここからの半年は本当に早いですよ。
で、その大変な時を何とかクリアして、
高校受験に合格してやっと高校に入るわけです。
でだ、
高1が「特急電車」
高2が「新幹線」
高3が「旅客機」
高3の夏以降が「最新型戦闘機」くらいです。
お分かりいただけますか?
この差を。
中学3年生は「原付」です。
高1が「自動車」くらいになると思うじゃないですか。
まったく別次元です。
「特急電車」位に跳ね上がります。
それがわかってないんです。
原付の速さで高校受験合格するために必死で塾に行くのに、
特急電車についていかなければいけないのに塾を辞めている人が多いんです。
30キロと150キロの差です。
今まで30キロのペースでも塾に行って何とかしていた人たちが、
150キロのペースで行こうという時に、
「自分でやってみます」というわけです。
「何?!気は確かなのか!?」ってなりますよねそりゃ。
で、そこからめちゃくちゃ加速するわけです。
だからちょっと点数が下がり始めると、
一気に周りに追い越されるわけです。
自分でも気づかないうちに。
そして高3でもう追いつけるわけもなく、
夏以降になると赤ちゃんと大人ぐらいの差になってます。
見た目は同じ年、中身は雲泥の差。
それが高校3年生。
それでも逆転の可能性はあります。
今の時期に寝る間を惜しんで勉強することです。
今まで頭の良い人たちに付けられてきた差を
無理やり縮めるしかないんです。
睡眠時間3時間しかない?
そんなの今までやってこなかったあんたが悪い。
高校受験の時にこれだけ高校にいってからの方が大変だよと言っているのにもかかわらず
塾よりも何かを優先したお前が悪い。
残り4か月くらい毎日睡眠時間3時間でやれよ。
友達と遊ぶ?
彼女や彼氏と会いたい?
スプラトゥーン3が発売された?
知らんがな。
そういうものを一切見ないで勉強しろ。
これが高1、高2に油断した人の末路。
というか僕です。
自分が高3の時はまさにこれ。
なめてましたからね。
高校生というものを。
何とかなるでしょと思って遊びまくってたし。
ならないんですよ。
本当に。
経験者なんですよ。
そうなってほしくないから言うんです。
保護者の皆さんにも言うんです。
全員甘い!
中学までは大いに挽回のチャンスがあります。
大いに逆転のチャンスがあります!
その挽回のチャンスも高1までです。
高2からはもう・・・。
できなくはないですよ。
毎日睡眠時間を3時間にして頑張れば。
あと元々の地頭があれば。
「地頭」ある生徒、
最近ほとんど見なくなりました・・・。
うちの塾にも3人くらいしかいません。
ま、上に書いたように各学校はそれくらいレベルに違いがあるんです。
それに対応してください。
その意識でいてください。
国公立大学に行くなら偏差値55くらいの公立高校のトップ5にはいてください。
それよりも低いならトップ3。
日東駒専以上に行きたければ同じくトップ10にはいてください。
もちろん高校の順位でね。
特に今の高1以降は大学入試が別物になります。
兄が、姉がいたのでわかりますっていう人ほど、
変化を何もわかってないので超危険です。
長くなりましたが、ここまでにします。
大事なことは「知ること」です。
知らんのなら口を出さない!
知っていると過信しない!
塾っていうのはそういう仕事だけをやっているから知っているんです。
そしてそれでお金をもらっているからプロなんです。
決して自分たちでもできると思わないこと。
そう思えるなら自分で学習塾をお開きください。
まぁ無理です。
そんなに甘くないんですよ。
人の成績上げるってのは。
それでもはっきり言います。
一番成績を上げるのが難しい子供は
「我が子」です。
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