テストが返ってくる週間だからか、
生徒から
「塾の先生って生徒の点数を上げないといけないから大変だよね」って
だから僕は「何でそう思うの？」と聞いてみたんです。
そしたら
「勉強を自分でやるんじゃなくて、やらせないといけないから」と。
まぁ確かにその通りなんだけど、
ちょっと違うんだよね。
だから
「塾の先生の仕事ってね、生徒に勉強をやってもいいかなって思わせることなんだよね。
勉強したら点数が上がるかもしれない、合格できるかもしれない、
そしたらちょっとやってみようかなと思わせることができるかどうかが俺の仕事だ」
って答えました。
勉強をやらせるという視点では確かに同じことなんだけど、
やらせようとしてやるようならとっくにやってるでしょ？
そういう考え方を通して、
生徒が点数を上げたい！
絶対にこの学校に合格したい！
そう思うようになれば僕の仕事としては成功なんです。
やらされている以上は成功とはいえない。
そしてそのちょっとやってみようかなと思うポイントは
生徒によって全然違う。
だから個別対応をしないといけないわけです。
ガツンと叱らないと
尻に火が付かない子もいれば
ガツンと叱るとしょぼんと火が消える子もいるわけです。
ガツンと叱られて奮起してほしいと願う気持ちはわかりますが、
そうはいかない子もいるんです。
だから同じミスをしたとしても
同じようには声をかけません。
皆の前で話す子もいれば、
誰もいないところで話す子もいます。
面白く話す子もいれば
厳しく真剣に話す子もいます。
同じ子でもタイミングを見て話し方を変えます。
生徒に勉強をさせるという事は
子育てと同じなんです。
子供に勉強をさせようとしても
なかなかうまくいきませんよね。
うちも自分の子には難しい。
はっきり言ってしまえば、自分の子じゃないからできるという部分は大きいです。
自分の子供に対しては
感情が入りますからね。
皆さんと同じです。
我が子を勉強させるって難しいですよね。
生徒がうちの子と同じことをしても叱りませんけど、
我が子なら叱りますからね。
それは子育てとしてのベクトルが違うからなんですけどね。
他の家庭の子育てに口出すほど愚かなことはしませんし。
子供に幸せになってほしいと思っていない親はいませんから。
幸せになってもらいたいと思った結果の子育て方針ですからね。
そこに口を出すべきではないでしょう。
とにかく、勉強を子供にやらせるという視点で考えると
とても難しいことなんです。
子育てとよく似てます。
本当に一人で子供を育てた期間がこんなにも生きるのかと思いますね。
大変でしたけど。
今も家事などをやりながら塾経営していてよかったと思いますね。
基本的に塾で対話するのはお母さんたちなので、
仕事して、家事もして、子育てして、という
境遇は僕とほとんど同じですから。
塾の先生は子育てすべきですね。
じゃないと子供を教える気持ちが分からない。
机上の空論でなんとかなるものではないんですよね。
全く子育ては大変な仕事です。
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