課題がない方が成績が伸びる

学校の宿題も、通信教材も、家でテキスト追加することも

 

子供に課題を与えてやらせると成績は伸びません。

 

なかなか難しい話ではありますが、

 

ある程度の点数にはなります。

 

課題をやらせまくれば

 

おそらく学年で10位くらいには行けると思います。

 

それ以上は無理です。

 

本質的な学力のアップにつながらないからです。

 

多くの場合が高校に行ったら失速します。

 

その理由をまとめていきます。

 

1,課題による圧迫

2,課題と課題のつながり

3,課題が引き起こす思考停止

 

課題による圧迫

 

単純に課題を与えると時間を圧迫します。

 

1日に2時間もやらないと終わらないような課題を出せば、

 

その2時間がつぶれてしまいます。

 

その課題がその子にあっていればまだいいですが、

 

学校の課題や通信教材の課題は、

 

その学年の生徒に一斉に出されているものであって、

 

その子にフィットしているかどうかはわかりません。

 

また、家で親が買い与えたテキストをやらせるなども、

 

親が仕事をすべてやめて子供の勉強だけに専念し、

 

大学入試改革で変更になっている事項をすべて知り、

 

学校の定期テストの問題を親が自分で全て解き、

 

その子に本当に必要なものをピックアップして、

 

やったものをすべて管理しているのであればまだわかりますが、

 

それも子供を潰しているので逆効果でしょうね。

 

なんで小学生や中学生に大学入試改革が関係あるんだ!と言っている時点で

 

その人が出す課題は大幅にずれているのでやらせたらマイナスにしかなりません。

 

日本には義務教育があるので、

 

勉強をしたことがない人が存在しないんです。

 

だから昔の自分のやってきた勉強の記憶で子供に課題を出す人が多いわけです。

 

しかし、餅は餅屋なんです。

 

専門家に任せるべきです。

 

例えば、法律は弁護士に任せるべきだし、

 

電気工事は電気工事会社に任せるべきですし、

 

勉強は塾に任せるべきなんです。

 

塾に通っているのであればね。

 

にわか仕込みの法律の知識で裁判を戦うと

 

痛い目を見るのは誰でもわかると思います。

 

それを知っていても勉強ならできると思うのでしょう。

 

子供の学力を下げているとも知らずに。

 

課題と課題のつながり

 

課題を出すのであれば、

 

なぜそれをやるのかという根拠が必要です。

 

それは課題に限らずそうです。

 

学校でも塾でも、

 

やっていることに根拠があるわけです。

 

将来的にこういう問題が出てくるから、

 

今はその基礎に当たるこういう問題をやるとか。

 

栄進研で例えると、

 

夏の合宿では算数から数学までの計算を5分間で50問解いてもらいます。

 

数学は基礎問題を早く正確に解くことで

 

応用への対応力も上がります。

 

また、応用問題を解くための時間を創出しなければいけません。

 

だから基礎となる計算一つ一つの速度と正確さを上げなければいけません。

 

そのために夏のうちにそういう基礎を徹底的にやるわけです。

 

数学だけではなく、理科や社会の用語の暗記、

 

漢字や英単語もすべて5分以内に30問から50問解いてもらいます。

 

理科や社会は瞬発力で答えを出せないともう遅い。

 

漢字も英単語も悩んでいる時間はテスト中にはないんです。

 

即座に答えられる力を身に付ける、

 

またその環境に慣れること。

 

これが夏合宿の意義です。

 

それを経てから通常の勉強をするから

 

意識が変わるわけです。

 

「基準を上げる」これが合宿の本当のテーマです。

 

参加した子と参加できなかった子では

 

その基準が違うわけです。

 

というように、課題を出すのであれば、

 

その根拠と次の課題とのつながりが必要です。

 

残念ながら学校のように一斉に出される課題には

 

そういった側面はありません。

 

目的が違いますから。

 

学校の課題の目的は、

 

課題を出さないと全くやらない生徒ができるから。

親へのアピール。

昔からの習わし。

生徒の評価をするため。

 

以上です。

 

学力を上げるためというでしょうが、

 

それなら生徒によって課題が変わるはずです。

 

5教科で100点行かない生徒も、

 

5教科で480点の生徒も同じ課題なわけですからね。

 

その時点で課題に根拠はありません。

 

課題が引き起こす思考停止

 

実はここが一番の問題点です。

 

課題を与えるということは、

 

自分で何も考えなくてもやるべきものが目の前にある状態です。

 

だから自分で考えられなくなっていくわけです。

 

本来の勉強とは、

 

テストを受けて、

 

そのテストの間違いを見つめなおし、

 

自己分析をして、

 

そのうえで自分でやるべきものを決めるものです。

 

「自分で」やるべきものを考えて、

 

実際にやってまたテストを受けて検証して、

 

失敗を繰り返して学び、

 

その自己分析の精度を上げていくわけです。

 

そういう経験が社会に出てから使える大人になるためには必須です。

 

社会に出る前にも大学受験で戦える生徒というのはそういう生徒です。

 

課題を与えられ続けた生徒は

 

高校で確実に失速します。

 

まさかと思うかもしれませんが、確実に失速します。

 

「後悔先に立たず」

 

もし課題を与えられてうまくいくのであれば、

 

山ほどある通信教材だけで大学入試も戦えるわけですし、

 

なんなら公文式で戦えるわけです。

 

でもそれは無理なんですよ。

 

通信教材は使い方次第かと思いますが、

 

それも 自分で計画を立てることができる生徒だけです。

 

結局自分なんです。

 

公文式は、教室に行けばプリントが用意してあって、

 

宿題も決まったプリントが出されて、

 

自分で考える必要が一切ないわけです。

 

指示を与えないと何もできない人間になります。

 

課題を大量に与えるということは

 

指示待ち人間を作るということなんです。

 

だからそんなものはない方が良いという結論になります。

 

実際、賢い高校ほどに課題はありません。

 

小学生のうちは課題を出しても良いと思います。

 

それも4年生までですかね。

 

そこからは自分で考えないと。

 

小さいころから課題を出され続けてきた子は

 

ひとつの間違いから大崩れする子が多い。

 

それも大量課題から思考停止していることが原因です。

 

常に頭をフル回転できる子、

 

自分で道を切り開いていける子、

 

判断力、決断力がある子に育てたければ

 

課題を与えてはいけません。

 

まとめ

 

結局「勉強」とは自分でやるものです。

 

我が子が大人になった時に困らないようにと思って

 

やらせてきた課題や通信教材は

 

実は指示待ち人間を作る要因となっているわけです。

 

子供は遊ぶものがなければそこら辺のごみでも工夫して遊び道具にします。

 

昔の缶蹴りなんてこれに当てはまります。

 

ものを与えるから何も考えないんです。

 

今あるもので、どうやって工夫していくか。

 

こういう思考が課題があることでできなくなってしまう。

 

だからやるべきことは課題を出すことではなく、

 

一緒に考えてあげることです。

 

親の考えを押し付けるのではなく、

 

あくまでも結論を出すのは子供自身です。

 

そしてたくさんの回り道をさせて気づかせるんです。

 

だから親は少し離れた場所から見守るくらいが丁度良いということになるんです。

 

学校の課題もなくなった方が学力は正直上がります。

 

「全体の学力の底上げ」は課題でできますが、

 

本物の学力は育ちません。

 

やらせるのではなく、

 

自分からやるから、自発的にやるから、

 

その効果は倍増するわけです。

 

やらされている感覚がある時点で、

 

伸びないということです。

 

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