僕は基本的に学校の先生という生き物が
小学生の時から大嫌いなんですが、
唯一好きな先生が高校の時の担任です。
というか、
高校の時の担任のおかげで英語が得意というか、
好きになりましたね。
当時確か40歳くらいなんですけど、
女の先生で、まぁ派手なんです。
オレンジ色の服とか着てきますしね。
運動が大の苦手で、
まぁよくおちょくって遊んでました。
「先生」と呼んだことないですし。
いつも「ちゃん」付け。
僕も名字で呼ばれたこともないんですけどね。
その先生は、僕を最後まであきらめなかった先生なんです。
僕は自己紹介にも書いていますが、
とにかく勉強をしない生徒でした。
中学の時から授業は抜け出し、
先生数人に追いかけられ、
数学の先生には質問しても
「どうせお前はわからない」と言われていました。
まぁだから先生大嫌いなんですけど。
そんなクソみたいな先生の制度を改革してやろうと
昔は教員を目指したこともあります。
高校の時の担任にやめとけと言われたんですけどね。
「お前には合わない」ってね。
つぶされるぞって言われました。
今考えれば納得です。
で、
もちろん高校でもランクを下げて入学したくせに
高2の最後の方は350人中270番くらいでした。
特進クラスなのに。
全体の40人ずつしかいないクラスなんです。
理系で40人、文系で40人。
その中の一人が学年で270位（笑）
クラスでは下から2番目でした。
そのくらい勉強しない生徒だったわけです。
数学は数列とか確率以外の単元で一桁ですし。
もちろん順位ではなく点数が。
その頃は政治経済も30点とかでしたしね。
英語は60点とか。
国語もそのくらい。
理科は30点あるかどうかです。
そりゃ当然270位にもなりますよね。
3年生に上がるときに、もうめんどくさいから特進クラスから降りたいと言ったんです。
毎日点数悪くなくても補習あるし、
夏休みも冬休みも遊べないし。
点数悪いし。
もういいやってなって、特進から出ようとしたんです。
その時に全力で阻止してきたのがこの担任の先生でした。
驚異の5者面談を実施されて、
残ることになったんです。
担任と親と僕と学年主任と教務主任の5者面談です。
その時はその状況がめんどくさかったから残るって言いましたけど、
今考えれば残っていなければごみ人間になってたでしょうね。
それから高3の9月までへらへらと遊び、
いよいよまずいと思って10月から大学受験の勉強をしたわけです。
今考えれば二度のやりたくないほどの勉強量をそこに詰め込みました。
で、最後の面談の時に、
その担任と2者面談だったんですけど、
「まさか国立の話をお前とするときが来るとはね」と言われ、
「早くにそういう体制にしてやれなくて申し訳ない」と逆に謝られたわけです。
その時に初めて学校の先生って良いもんだなと思いました。
それまでの学生生活11年間で一度も思わなかったんですけどね。
だから僕のベースになっているのはその担任の先生ですね。
よくうちわでたたかれましたけど。
僕はですね、
とにかく教室でいろんな話をします。
一見勉強に関係ない話もします。
どれか一つでも生徒に刺さって
覚醒してほしいと思うからです。
今教室にいるみんなは、確実に僕より賢くなれます。
だって当時の僕より賢いんですから。
違うのは本気でやるかどうかの話だけです。
僕の本気は君らの本気の比じゃないですから。
そういうこともあって、僕は学校の先生ではなく、
塾の先生を選んだわけです。
僕は勉強ができない生徒の気持ちが手に取るようにわかります。
勉強から逃げる生徒の気持ちもよくわかります。
でもどこかで気づかなければいけない。
そうじゃないとごみ人間になりますよ？
みんなが大人になった時に
この担任のような存在になれれば幸せですね。
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