失敗をするという経験

今の時代は、自分たちが子供の時と違って、

 

少子化が進み、子供の数が少ない。

 

子供の数が少ないと、

 

どうしても一人の子供にかかわる時間が増え、

 

親としてはわが子に失敗してほしくないと考える気持ちは

 

自分も6人の親としてよーくわかります。

 

しかし、失敗を経験していない子供は

 

いろいろなことに対する耐性が弱くなってしまう。

 

例えば、怪我をしたことがない子は

 

ちょっとすりむいて血が出ただけで大騒ぎをし、

 

失敗したことがない子は

 

ちょっとうまくいかないだけで泣く。

 

すべて経験がないからです。

 

大けがは困りますが、ちょっとした怪我くらいは

 

遊んでいればするものなので、

 

それくらいはした方が良い。

 

また、今はゲームが世の中にあふれているので、

 

うまくいかなければすぐにリセットをしてやり直すことができる。

 

人生はそうはいかない。

 

失敗すれば、その失敗をした状態で何をするかを考えなければいけない。

 

そうすると失敗をさせないように育てようと考えてしまう親が多い。

 

失敗をしないで大人になってしまうと、

 

社会に出てからはほとんどうまくいかないので、

 

その失敗に対する耐性が低くなってしまう。

 

別に一つの会社で働けとは言わないが、

 

すぐにやめる若い人が多いのはそれもあるのかもしれない。

 

だから親としては

 

このままやれば失敗するだろうと分かっていても

 

ただ見守ってやらせることも重要になる。

 

それがたとえ受験であっても。

 

大人になると分かると思うが、

 

人間、自分で体験しないと納得できない時もある。

 

失敗して、やっと自分の行動が間違っていたと知ることもできる。

 

大事なことはそれを知ることと、

 

その失敗した後にいかにして立ち上がるかであり、

 

失敗をしない生き方ではないということです。

 

なぜなら失敗しない人生なんて存在しないからです。

 

どんなことにでも挑戦をして、

 

自分でやってみて、失敗を重ねて、

 

そこから復活する強さを、

 

まだ小学生や中学生の時に経験すべきです。

 

失敗の経験は人を大きくします。

 

厚みのある人間にします。

 

強い人間にします。

 

本当になってほしい理想像というのは

 

まったく失敗しない人よりも

 

失敗しても何度もめげずに立ち上がるような

 

精神力の強い人間じゃないですか?

 

僕は一人の親として

 

失敗をしないというよりも

 

失敗しても立ち上がる強さを持った人間になってほしいと思っています。

 

先にこの世からいなくなるのは親なんですから。

 

一人で生きていけるようにしてこそ、

 

子育てですよね。

 

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