最近入塾する子がまた一気に増えて、
定員は残り2名となりました。
いよいよ満席なので、教室を大きくする話を進めています。
栄進研のシステムは
週2回の個別指導と
通い放題の採点付き自立学習です。
個別指導の方は来れば自動的に勉強が進むので
そんなに大変ではないかもしれませんが、
自立学習の方は最初は大変でしょうね。
まず自分で勉強をしたことがないため
何をやったらいいのかもわからない。
自分で質問に来ない限り、こちらから指示は出さない。
採点も自分で持ってこない限り、何も口出しはしない。
周りの生徒はもう慣れているので、
どんどん採点にもっていく。
それを目の当たりにして、
採点にもっていくのが気が引ける。
こんな感じになっていくんだと思います。
ただ、この状況を自分で越えられないと
成績は上がらないんです。
鳥の巣にいる雛じゃないんだから、
口を開けて待っていれば
親鳥が餌を持ってきてくれるわけではないんですよ。
もう中学生でしょうし。
自分からそのエサを探しに行かないと。
そのエサを探しに行く練習をする期間なんですから。
今手を差し伸べて、
餌を目の前に置いて差し上げようものなら
その子は今後一生目の前に餌を置いてもらわないと食べられない子になってしまう。
だから自分で失敗してもいいからやらせないと。
だからこそ手を貸しません。
黙って見ています。
気にはかけていますよ。そりゃ当然。
でも声はあまりかけない。
採点に持ってきたら話はしますが、
わざわざ席まで行って次に何をしたら良いかなんてことは
教えないし、言わない。
知りたければくれば良い。
口があるんだから。
教えすぎることは生徒をダメにします。
戦国時代にいた「徳川家康」っていう人を知っていますか?
彼が「今川義元」の人質になっていた時の話です。
当時は「竹千代」という名前だったのですが、
今川義元は
「竹千代にむごい教育をしてやれ」
と命じたそうです。
次の日から竹千代は日が昇る前にたたき起こされ、
読み書きから、剣や弓の稽古、
雑巾がけなどを休む間もなくしごかれました。
食事や着るものも実に粗末でした。
家来は義元に報告します。
「むごい教育は順調に進んでおります!」
すると義元は家来を叱り飛ばしました。
「むごい教育とは甘やかせという事だ!」
家来は何のことやらわかりません。
義元は続けます。
「朝から晩まで海の幸や山の幸などの溢れるほど贅沢なご馳走を好きなだけ与えてやれ。
寝たいと言ったらいつでもいくらでも寝かせてやれ。
夏は暑くないように、冬は寒くないようにしてやれ。
贅沢な着物も着せてやれ。
学問も武道も嫌だと言うならやらせるな。
何事も好き勝手させたらよい。
望むことは何でも与えてやれ。
そうすれば大抵の人間は必ず駄目になる」
さて、あなたはむごい教育を受けていませんか?
駄目にされていることに気づいていますか?
しかもそれの原因が親にあることが多いって知っていますか?
子供を想い、つらいことをさせないという選択は
子供にむごい教育を施しているようなものです。
かわいい子ほど旅をさせろ。
子供に経験を積ませてください。
嫌なこともやらせてください。
それを避けて生きていけば
必ず駄目人間になります。
それは全ての親が望んでないでしょうに。
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