親も学校の先生も塾の先生も
基本的に口うるさい生き物です。
それには理由があって。
はっきり言うと、
それらの人たちは
先が見えるからです。
簡単に言うと経験者だからです。
小学生の時代を経験しているし、
中学生の時代を経験しているし、
高校受験も経験しているし、
大学受験の時期も経験しているわけです。
今の状態を見て、この先どうなるかが見えてしまうんです。
子供達には幸せになってほしいと願うのが
子供の教育にかかわる人たちの共通点ですから、
このままではまずいと思った場合に
口うるさくなるわけです。
部屋が汚いのを見ると、
このままだと片づけられない子になると思うから
「部屋を掃除しなさい」というし、
勉強しないと、
このままだと受験に失敗するから
「勉強しなさい」という。
で、中学生や高校生はこういう小言が大嫌いなわけです。
大人からすると
小言を言われないようにすれば？って思うのでしょうが、
それができたら苦労しないわけです。
では、なぜできないのか。
経験がないからです。
ヤカンを触って火傷した経験がないと
ヤカンが熱いと言われても「本当かな？」と思う人もいるでしょうしね。
ヤカンが熱いという経験があれば
絶対に触らないわけです。
そこで考えてみてほしいのが、
高校受験です。
中学生以下の人たちはもちろん高校受験をしたことがない。
それは野球をやったことがない人が野球の試合に出るようなものだし、
フルマラソンを走ったことがない人がフルマラソンを走るようなものだし、
もっと言うと聞いたことだけあるような
「クリケット」をやるようなものです。
で、親や先生たちはその経験がある。
だから口も出すんですよ。
でね、この経験者の話を聞くべきです。
小言は確かに聞きたくないと思いますが、
経験者の失敗談はとても有益です。
それをしなければいいだけなんでね。
だから保護者の皆さんはこんなことをして失敗したっていう話をしてあげてください。
失敗談は小言と違って面白がって聞いてくれます。
小言には耳をふさぎます。
上手に失敗談をしてあげてください。
生徒の目線から考えると、
その失敗談を聞いて、同じことをしないようにしましょうね。
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