記憶の性質 正解発表

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前回の問題はどうでしたか?

 

まだの人は先に考えてみてくださいね。

 

記憶の性質(問題)

 

 

 

 

 

今回の問題のポイントは

 

選択肢が事例を説明できているか

 

を考えることです。

 

まずは文章の内容を整理していきましょう。

 

 

近いうちに開かれる学会の日程(4.5日間)に関する二人の学者の記憶に関するエピソードがある。

1人の学者はその日を、3月30日から4月3日と覚えており、

もう1人は4月30日から5月3日と覚えていた。

最初の学者は、3月30日については特にしっかり覚えており、もう1人は5月3日をはっきりと覚えていた。

案内状を調べてみたところ、驚いたことに、3月30日から5月3日とあった。

これは明らかに案内状の方の間違いだったのであるが、記憶の性質をよく物語っている。

 

 

2人の学者をA・Bとすると、このようになります。

 

a.学会は4日間または5日間開かれる。

b.「学会日程は3月30日から5月3日」と書かれた案内状をA、B二人の学者が記憶した。

c1. Aは3月30日から4月3日と覚えていた(学会は5日間)

c2. Aは3月30日をはっきりと覚えていた。

d1. Bは4月30日から5月3日と覚えていた(学会は4日間)

d2. Bは5月3日をはっきりと覚えていた。

 

これらを説明できているかどうかを考えていきましょう。

 

①記憶とは、覚える対象のすべてがそのまま保存・再生されるのではなく、

 対象が保存された後、再生されるまでにすでに保存されている他の知識と作用し合い、

 整合性のある事柄・内容を再構成するプロセスである。

 

前半の「覚える対象のすべてがそのまま保存・再生されるのではなく」と

後半の「すでに保存されている他の知識と互いに作用し合い、整合性のある事柄・内容を再構成する」がもし成り立つなら、

学者が二人ともbを「そのまま保存するのではなく」「すでに保存されている知識」である

aとc2・d2とを「整合的に再構成」して、それぞれc1・d1とした。

と説明ができる。よってこれが正解。

 

②記憶は、そもそも不正確、曖昧なものであり、どんなに記憶内容に確信を持っていると本人が訴えたところで、

 「保存されるべき内容」と実際に「保存された内容」とを比較してみると決して同一のものではない。

 

「どんなに~訴えたところで」は文章の内容と関係がないので無視しましょう。

すると

 

「記憶は不正確」で「『保存されるべき内容』と実際に『保存された内容』」は「決して同一のものではない」

 

という選択肢になります。

これだけではc1とd1の違いが説明できなくなってしまうので、これは不正解。

 

 

③記憶される内容は、記憶したいと欲する事柄かそうでない事柄かによって影響されるものであり、

 「保存されるべき内容」がそのまま保存されるとは限らない。

 

前半部分「~影響されるものであり」は問題文に記載がありません。

そのためこれは不正解。

 

 

④記憶の特性として、覚えようとする内容の最初の部分と最後の部分が、

 他の部分よりも強調されて保存される傾向がある。

 

一見c2・d2を説明しているようですが、そうではありません。

なぜなら、もし「最初」と「最後」が強調されるなら、案内状の日付には「最初」と「最後」しかないので

両方とも強調されて記憶されるはずです。

そのためこれは不正解。

 

 

⑤対象を記憶するときには注意の払い方が重要であり、

 対象を記憶するときにどこに注意を払ったかによって再生時における記憶の正確さが決定される。

 

「注意の払い方」がc2・d2を指していると解釈したとしても、

これによって「記憶の正確さ」は決定されない。

なぜなら「注意の払い方」は異なっているが、同じような間違いをしているからです。

よってこれも不正解。

 

 

よって正解は①

 

 

なかなか難しくなってきていますが、

 

考えるだけでも分析力や論理的な思考力を鍛える訓練になりますよ!